特集 2014/4/14(月)
世界のおやつ from Seoul/びび언니(オンニ)

ソウルっ子に大人気、韓国初のフルーツ大福

フレッシュフルーツが美味しい季節になってきましたね。そう思っていたら、日本ではもう和菓子の定番の一つになっているいちご大福が、ソウルでフルーツ大福となって進化しているのを発見。さっそく、取材に行ってきました。

韓国ドラマを見たことがある方はご存じだと思いますが、必ずと言っていいほど家族でフルーツを食べるシーンが出てくるくらい韓国人はフルーツが大好き。そして、元々お餅も好きな韓国人にとって、フルーツ大福は好きなものの2乗。嫌いなわけがありません。今回は昨年11月にオープンした韓国初のフルーツ大福の専門店「モチイヤギ」を紹介します。
 
日本人観光客もよく訪れるカロスキルへ行く途中に「モチイヤギ」はあります。イヤギとは韓国語で「物語」のこと。オーナーのキム・ミンスさんは大のジブリファンで、店内の壁にはトトロのバス停に似せた絵が描かれ、楽しい「お餅の物語」が始まりそうな雰囲気です。

一口では食べきれないほど大きなフルーツがゴロン。そして、ほんのり甘いあずきとともに、うす~い餅に包まれ、中のフルーツが透けて見える見た目にも可愛らしいフルーツ大福です。使用しているフルーツのほとんどは、キムさんが直接畑へ足を運んで契約した農家で作られた有機農の果物。毎日送られてくるフルーツはその日のうちに使い切り、作り置きはしません。フルーツがとても新鮮なので、果汁たっぷり。薄く伸ばしたお餅との相性も良く、食べやすい仕上がりです。出来たてを食べてもらいたいと、12時と18時の1日2回に分けて販売していますが、週末は1時間足らずで売り切れてしまうことも。
キムさんといちご大福の出会いは15年前。仕事で訪れた大阪で初めて食べたいちご大福にノックアウトされたのだそう。その後、どうしても韓国で広めたい と、初めて食べた大阪の店に出向き、何度も頼みこんでやっと教えてもらえることに。技術を習得後韓国に戻り、韓国人に合う味を試行錯誤。いちごだけでなく さまざまな果物で試作を繰り返し、今のオリジナルフルーツ大福を完成させました。
 
その日の仕入れによって入れ替わりはありますが、店頭にはいちご大福をはじめ、パイナップル、マスカット、キウィ、バナナ、みかん、でこぽん、姫りんご、メロンなどがあり、どれにしようかと迷ってしまうほど。夏には、すいかとももも登場します。(全て各2,000ウォン)

まずは、一番人気のいちご。超特大のいちごは大味かと思いきや、果肉に旨みがぎゅっとつまっていて、あずきとの相性もバツグン。甘い香りもふわぁっとひろがるいちご好きにはたまらない一品です。

パイナップルは上にホワイトチョコレートがコーティングされ、下に敷いた白餡がパイナップルの果汁を包みこんで、まろやかな味わいです。

キウィは酸味が少なく甘味がしっかりと感じられ、後味は爽やか。

薄皮をきれいにとったミカンは、ミカンの酸味とあずきとお餅が一体となって口の中で新しいハーモニーを奏でてくれます。

全て同じ製法で作るのではなく、例えば、バナナはアーモンド入りのチョコレートでコーティングするなどそれぞれのフルーツの特長を活かすように、フルーツによって違うのだとか。オーナーのキムさんのフルーツ大福に対する思いが伝わってきます。
 
店内にはイートインコーナーもあるので、ここでひと休みして、またソウルの街に繰り出すのもよし、おみやげにしたり、お茶のお供にするのにも最適です。開店前には長蛇の列ができるので、どうしてもゲットしたい方は電話での予約をお勧めします。

  • モチイヤギ
     
    ソウル市江南区新沙洞537 2階
    tel. +82-02(548)2278
    営業時間/12:00~、18:00~(ともに商品がなくなり次第閉店)
    定休日/日曜、盆、正月

  • びび언니(オンニ)●編集者時代は取材のかたわら、おいしいものを求めてひたすら食べ歩き。20年ほど前から韓国に通い、現在ソウル在住。韓国料理の奥深さを探究すべく、韓国でも食べ歩き修行続行中。愛猫と日向ぼっこしながら、本を読むのがリラックスタイム。

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

グルメ・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト