バークレーに住むシャミー（Shamieh）家のお母さんはクッキー作りの名人。子どもたちのおやつはいつも焼きたてのクッキーでした。子どもたちは、そのクッキーにピーナツバターやマシュマロ、チョコレートやアイスクリームなどいろいろなものをはさんで食べてみましたが、中でも一番の人気だったのがアイスクリーム。お母さんは、アイスクリームも自宅で作るようになります。
そして、その息子たちが「子どもの頃のクッキーアイスクリームの思い出」を胸に始めたのが、このアイスクリームサンドイッチショップ『CREAM』。2010年にバークレーで開店、現在ではベイエリア一帯に６店舗がオープンしています。サンマテオ店はこの3月に開店したばかり。

『CREAM』のアイスクリームサンドイッチは、すべてカスタムメイド。まず、10種類あるクッキーの中から好きなフレーバーを選びます。チョコレートチップ入りやホワイトチョコレート・マカダミアナッツなどどれも捨てがたい。ひとつに絞るのが難しかったら、上下、違ったフレーバーでももちろんOK！
次に、中にはさむアイスクリームを20種類の中から選びます。「これってどんな味？」と思ったら、試食もできるので、オーダーの際に声をかけてみて。

最後に選ぶのはトッピング。キャラメルソースやチョコレートソースが一番人気のようですが、マシュマロやアーモンドなど、こちらもバラエティいっぱいです。

今回、トライしたのはダブルチョコレートチップクッキーの上下にソルトキャラメルをはさんだもの。実物を渡されて、まずはその大きさにびっくり！　クッキーの直径は10センチぐらいもあり、コレ2枚だけでも相当なボリューム。アメリカでは一般的なモイストクッキー（日本で一般的なカリッとした歯ざわりのものではなく、少しねっとりした感じの残るもの）で、しんなりしているとはいえ、はみ出しそうになったアイスクリームと一緒に一気に口に入れるのは至難の業です。
できたてのクッキーはほんのり温かみが残り、これと冷たいアイスクリームが口の中で混ざり合う感じがなんともいえません。アメリカのスイーツによくあるようなヘビーな甘さではなく、意外とすんなりお腹におさまりました。アイスクリームサンドイッチは、トッピングなしで2.5ドル（クレジットカード払いは2.99ドル）、トッピングはひとつ75セント。ボリュームを考えてもこのお値段はとってもお手頃です。

アイスクリームサンドイッチ以外にもおススメなのは、カリフォルニアらしい『クリームタコ（TACO）』。メキシカンのタコスをイメージしたもので、ワッフルコーンに3つのアイスクリームと2つのトッピングを乗せたもの（4.99ドル）。こちらも、アイスクリームのフレーバーとトッピングは好きな物を選べます。
写真はピーナツバターツイスト、バターペカン、チョコレートクッキーのアイスクリームにアーモンドと色とりどりのチョコレートのスプリンクルを乗せたもの。コーンがパリパリ、しかもこちらもサイズ大なので、タコスのように全体をガブリとやるわけにはいきまんが、見た目はなるほど、タコスのようです。余計なものの入っていない懐かしい感じの味がするアイスクリーム。大きくても一人でじゅうぶん完食可能です。

『CREAM』の店内は、白とロゴのライトブルーが基調で、入口を入ってすぐに5人が座れる細長いテーブルがあるだけのシンプルな内装。レシピや材料については秘密ですが、クオリティの高いものを手頃な価格で提供するというのがポリシー。次々に開店するショップや長い行列が、その証明ともいえますね。