パリジェンヌの大好物! 生フルーツを包んだタブレットショコラって?
年が明け、気温が落ち着いてきた2月のフランス。マルシェでは少ないながらもカラフルな果物が並び始め、うれしい季節になってきました。今日ご紹介するのは“季節のフレッシュフルーツをチョコレートで包んだタブレットショコラ! ドライフルーツが入っているものはあって、生のフルーツを使ったタブレットって珍しいのでは?
このタブレットショコラに使われるフルーツは金曜日にロシュさん自らが探し、土曜日の朝に仕上げるそう。なんと賞味期限は2日間。フレッシュフルーツからの水分などで良い状態を保てないから、ということでした。今回2度足を運びましたが、1度目はバナナキャラメリゼ、2度目はキウイと毎週どんなフルーツになるかは当日のお楽しみ。各10,50ユーロ。
バナナキャラメルは香ばしいキャラメルとバナナの甘い味と香りが、ビターなショコラに包み込まれて思いがけないリッチな組み合わせ。普段よく食べているバナナとは思えない味に、驚いてしまいました。
キウイについては、組み合わせに不安を持っていたのですが(すみません!)熟れたキウイの甘みと酸味がショコラへの心地良いアクセントになってあっという間にお腹の中へ。薄いコーティングショコラの歯ごたえも楽しく、パリパリとジューシー、この2つの食感のギャップも魅力的でした。午前中に売り切れてしまうことも多い、このフレッシュフルーツのタブレットショコラはレジの横に並べてあるのですぐに見つけることができると思います。お店にはしっかり者のマダム、そしていたずらっ子のように笑うロシュさんの姿がみられるはずですよ。イベント時以外は基本的にお店にいらっしゃるそうです。
今回はバレンタインデーのショコラも取材がしたく聞いていたのですが、「1月末位には店に出してると思う」と言っていたのが、「やっぱり2月に入ってからのんびり店に出すよ~」とのこと。残念! フランスのバレンタインデーは、男性が大切な女性にバラの花束を渡すことが多いからなのかもしれません。
2月は日本でのバレンタインイベントに出店されているそうですが、そのショコラはまだ秘密だとか。この記事がみなさんの目に届く頃には、ロシュさんが日本のバレンタインのために作ったショコラがお披露目されているはずです。旅行が大好きで、日本滞在でも沢山のインスピレーションを受けていると話してくれたロシュさん。これからも、ロシュさんのショコラの冒険はまだまだ続きます!
さて、突然ではありますが、連載「世界のおやつ」シリーズの終了にともないまして、パリからのおやつレポートも最終回に。 今回の記事で最後となりますが、「世界のおやつ」を通じて大好きなフランスのスイーツをみなさんへ紹介させてもらえた時間は、私にとって幸せなひとときでした。これからもスイーツを愛するすべての方に、フランスの甘い香りが届きますように!
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おおみやかな●日本・フランス国内のレストランにて仏料理と菓子を学ぶ。パリ在住日本人と結婚後、自宅での料理教室活動を開始し日本でも簡単に再現できる仏家庭料理レシピを紹介。育休中にトータルフードコーディネーター資格取得。ヴァンブの蚤の市がパワースポット。
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Jean-Charles Rochoux(ジャン-シャルル・ロシュー)
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