特集 2013/2/12(火)
新連載! 世界のおやつ from Paris/Mademoiselle A

パリ初! チーズケーキの専門店「She’s Cake」

パリパリのバゲット、バターたっぷりのブリオッシュ……。パン好きが高じ、フランスに移り住んではや10年。パン職人の修行へ、とまでは行かなかったものの、今でも粉もの大好き! 小麦粉バンザイ! の私が、これから毎回パリジャン&パリジェンヌに人気の「日常のおやつ」を紹介します! 末永くお付き合いいただければ幸いです。

今回取り上げるのは、ここ1〜2年パリでブームとなっている「スイーツ専門店」からの1店。ここで言う「専門店」とは、いかにもフレンチなタルトのみを扱うお店に始まり、シュークリーム、エクレア、ジャムのみを扱うお店などなど。これまでパティスリーに並ぶ1スイーツだったものが次々とフィーチャーされ、デザインと味、パッケージの斬新さを三拍子揃えて専門店化しているのです。

なかでも私のお気に入りは女性パティシエール、セフォラが1人でお店を切り盛りする、チーズケーキ専門店「She’s Cake」。もともとはパリ市内にある、日系のサロン・ドゥ・テ(=スイーツを提供するカフェ、とお考えあれ)で修行を積んだという彼女。そのため「フジヤマ」と名付けられた、イチゴと生クリームをトッピングしたショートケーキふうのチーズケーキも並んでいます。

フランスでは400種近くのチーズを生産しており、名実共に「チーズ王国」なのに、意外や意外、チーズケーキ文化が出来たのは最近のこと。地方菓子にはチーズを使ったスイーツもありますが、かなりレアケース。あのクリームチーズのこってり加減と酸味の効いたケーキ、これまでは自分で作るほかなかったのです。セフォラがお店を開いたきっかけも似たようなもの。アメリカなどの外国を訪れた友人たちから、「あのこってりしたチーズケーキをもう一度食べたい」というリクエストを得て、試行錯誤でレシピを開発するうちに独立を思い立ったのだとか。

ベースはN.Yスタイルの濃厚なチーズケーキですが、特徴はなんといってもフレーバーのバリエの多さと華やかなデザイン。店内にはセルクル型で作られた円形のチーズケーキが常時20種ほど。私が毎回買ってしまうのが、フレッシュのラズベリーを可愛らしくトッピングしたもの。

他にもスミレのフレーバーと花びらの砂糖漬けを乗せたロマンティックなタイプ、シュレッドココナツをトッピングしたものなど、見た目だけで女子成分が上がるケーキがずらり。

また、この国では誰もが知っているカランバーというキャラメルや、フルーツ味のグミを練り込んだケーキは「子供の頃を思い出す」と、大人に大人気なのだとか。今回ご紹介したチーズケーキは、すべて各4.5ユーロです。

黒をベースにピンクをアクセントにあしらった店内にはテーブル席も設けられ、イートインも可能です。ロケーションはパリの東、リヨン駅の近くとショッピングエリアからはちと離れますが、のんびり午後のスイーツタイムを楽しむにはぴったり!

  • Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。

  • She's Cake
     
    住所/20 avenue Ledru-Rollin 75012 PARIS
    tel. +33-1-53-46-93-16
    営業時間/10:30~20:00
    定休日/月曜・日曜
    http://www.shescake.fr/

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