特集 2015/4/20(月)
世界のおやつ from Hong Kong/おおぞね たかこ

メロンパンとチャーシュー!? 意外な組み合わせが癖になる!

香港に旅行などで訪れると一度は飲茶を楽しみたいと思いますよね? 湯気を湛えた蒸籠の山、お茶の清々しい香り、楽しいお喋り……。昔から人々に愛され続けてきた伝統的な飲茶も実は日々進化しており、新しい点心が続々と生まれています。今回はその中から叉焼(チャーシュー)メロンパンこと「酥皮焗叉燒包(ソウペイゴッチャーシウバウ)」をご紹介。おそるおそる口に運ぶと、その先に待ち受けているのは……!?

今回「酥皮焗叉燒包」をいただいたお店、「添好運(ティムホウワン)」はリーズナブルな価格ながらミシュランで星を獲得した実力派の飲茶店として有名。「酥皮焗叉燒包」を出す店は幾つかあれど、味に定評がある店の一つといえばこちら。地元の人々にも人気があり、特にピーク時は行列必至! この日は奇跡的にほぼ並ばずに入店できましたが、少しでも食事の待ち時間を減らすためか、お店に到着して人数を告げるとまず外で注文票と鉛筆を手渡されました。

ランチ時とあって、店内は忙しく働く店員さんの声と楽しく会話するお客さんの声で大賑わい。見渡せば、あちこちのテーブルに見られるのは定番の海老餃子や腸粉、そして例の「酥皮焗叉燒包」! こちらの名物メニューなだけあり、多くの人が注文しているようです。こちらの注文票に個数を書くだけでオーダーできるので、中国語が話せなくても大丈夫。

日本ではなかなか見られませんが、こちら香港では混雑時になると相席が当たり前。私も例にもれず相席で、賑やかな空気と一体化していただきます!

手のひらにすっぽり収まる小ぶりのメロンパンを割ると中からとろっとした餡とともに叉焼がお目見え。鼻孔をくすぐる甘い香りに食欲がそそられます。叉焼とメロンパンの組み合わせは、日本のラーメンに入っている叉焼の味を想像するとミスマッチに思えます。しかし香港の叉焼は表面に蜜や甘みのある調味液を塗って仕上げているので、甘いパンとの相性が驚くほど抜群なのです!(逆にラーメンには合わないかも知れません。)パンと叉焼の異なる甘さのハーモニーに加えて、クッキー生地のサクサク感、パン生地部分の歯切れの良さも相まって、あっという間に1個完食! そのまま2個、3個とつい手を伸ばしたくなります。

とはいえ、飲茶に来たら出来る限り色々な種類の点心を味わってみたいというもの。ひとつやふたつの点心でお腹いっぱいになってはもったいない! でも、あれこれ頼んだら食べきれないのでは……とジレンマに陥るあなた、そこはご安心を。香港の飲食店の多くでは、食べきれなかった料理をプラスチック容器に入れて持って帰る事ができます。店員さんに「唔該、打包(ムコイ! ダーバオ!)」と声をかけるとプラスチック容器をくれるので、お弁当作り感覚で飲茶BOXを作ってみてくださいね。
 
ユニークなアイデアを盛り込んだ新しい点心は他にもまだ沢山あります。これらはまさに、香港の人々の食への探究心そのもの。もし見たこともない点心メニューに出会ったら、ぜひ宝探し気分でチャレンジしてみて! おいしさの新境地が開けるかも!?

  • 添好運 奥海城店(ティムホウワン オウ・ホイ・シン店)
    大角咀海庭道18號奧海城二期G樓72號舖
    営業時間/10:00~21:30
    ※他、香港各地に支店あり

  • おおぞね たかこ●会社員時代を経て30代で憧れの業界にチャレンジすべく、フードコーディネータースクールの門を叩く。現在は香港にて育児の傍ら個人事業会社を設立。フードコーディネーター兼フードライターとして活動中。

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