場所は、ワイキキ東側、ダイアモンドヘットの麓。おしゃれなカフェやプレートランチ、おいしいアサイボウルのお店が数多く並び、ロコはもちろん、ワイキキから少し離れているにも関わらず、たくさんの観光客でも賑わうことで有名な通り、モンサラットアヴェニューにその店はあります。それが、こちらの「Banan」。

仕掛人は、オバマ大統領が卒業した事でも有名なハワイの名門校、プナホウ高校出身のマットとザック、ルークにギャレンの4人の同級生。それぞれがメインランドの別々の大学に進学しましたが、卒業後、ハワイに戻って来て再会。4人は、アメリカ最大手のクラシファイドコミュニティサイト「craiglist」で、中古トラックをわずか2,000ドルで購入。そのトラックを自分達の手で改造し、フローズンデザートを作る特殊なマシンをトラック内に設置、現在販売に使われているフードトラックを完成させたそう。バナナをモチーフにしたかわいいロゴや外観などのデザインは、グラフィックデザイナーでもあるマットが担当。こうして、すべてを自分たちの手で作り上げた、想いがたくさん詰まった「Banan」が誕生したというわけ（現在はギャレンがメインランドに引っ越し、3人で経営）。

彼らがミッションとしたのは“Farm to Table”＝「地産地消」。ハワイを活性化させるため、とれたての新鮮な食材を食べてもらうため、フルーツの95％はローカルの物を使用。メインとなるバナナは、ハワイ西部にある「クニアカントリーファーム」から仕入れ、リリコイなど季節のフルーツは、自分たちで収穫しにいくこともあるそう。また、果物の皮などの廃棄物は、養豚業者に手渡して豚のエサに再利用、エコにもこだわった「Banan」なのです。

そんな「Banan」でいただけるフローズンフルーツデザートがこちら！　サイズは3種類。「カップ」（4ドル）に「ボウル」（7ドル）、そして私のいちおしは……

見た目もかわいく、フレッシュパパイヤの果実と一緒にいただくとおいしさ倍増の「パパイヤボート」（6ドル～）。
 
店頭に並ぶフレーバーは常に4種類。ローカルバナナにほんの少しの水を加えただけで作られた、ほぼ100%バナナの「Banana」。バナナとアサイのみで作ることにこだわった「Asai」。バナナをベースにケール、スピルリナ、ジンジャーにミントが効いた「Greens」の3種類が定番で、そこにシーズナルのものが日替わりで1種類加わります。シーズナルには、ハワイ語でターメリックを意味する「Olena（オレーナ）」いう名のパイナップルにジンジャー、ターメリックを使ったもの、話題のピタヤにいちごを組み合わせた、さわやかな酸味が特徴の「ストロベリー ピタヤ」、ハワイならではのトロピカルフルーツ「リリコイ」に“「マンゴー」、「ライムドパパイヤ」などがありますが、すべてのベースにバナナは使用されています。どれもこれも気になるフレーバーばかりで、全部制覇したくなりますね！　そこに、フレッシュフルーツやグラノーラ、ココナッツ、クリスピーキヌアやビーポリンなど、好みのトッピングを追加可能。サクサクした食感がおいしいクリスピーキヌアは、是非試していただきたい！　女性にはうれしい、話題のスーパーフードが盛り込まれているのも魅力です。（クリスピーキヌアはホールフーズにて量り売りで購入可。自宅ではヨーグルトなどにトッピングするとおいしいですよ！）

ソフトクリームでもない、アイスクリームでもない、シャーベットでもない！　ひと口食べると、口の中いっぱいに広がる濃厚でフレッシュなフルーツの味はまさしく「フローズンフルーツ」。「Banan」は、砂糖を一切使わずにフルーツの甘みのみで作られており、乳製品も不使用。はちみつを除けばビーガンの方もいただけるので、おいしい上にナチュラルでヘルシーなデザートです。人気になる要素が満載なので、話題になるのも納得。

場所はまだ秘密だそうですが、近々2店舗目がオープン予定。次はフードトラックではなくショップを構えるとのことなので、さらにパワーアップした「Banan」のオープンが待ち遠しい！　こちらも自分たちだけで仕上げたという、パーキング内につくった広々としたイートインのスペースです。抜けるような青空のもと、ハワイの新しいスイーツ「Banan」を、ぜひお試しください！