特集 2015/8/17(月)
世界のおやつ from Ecuador/あんり

巨大なスイーツ!? エンパナーダ・デル・ビエント

南米で最もスペイン植民地時代の街並みがきれいかつ広範囲に残されていることから、エクアドルの首都・キトの旧市街は、ガラパゴス諸島と共にユネスコの世界遺産第一号に登録されています。いつも観光客で賑わう旧市街。その中に、観光客よりも地元民であふれる、趣のある場所があります。「La Ronda(ラ・ロンダ)」とよばれるこのエリアは、キト人が集うナイトスポット。そこには地元民が愛してやまないおいしい理由がありました。今日はラ・ロンダ名物スイーツ&飲み物をご紹介します。

キトの旧市街の中心地から少し南に歩いたところに、なにやら短いトンネルが。このトンネルをくぐった先にあるのが、「La Ronda(ラ・ロンダ)」です。石畳のゆるい坂が続き、両側にはパステルカラーに塗られたお店が並んでいます。20世紀にボヘミアンたちが好んで集うエリアだったところが、今は手作りの民芸品・工芸品が並ぶ、アート&クラフト街としても有名です。大道芸人が道行く人を楽しませてくれます。マジックを披露したり、仮装したりと、色々な「アート」や人々に出会えます。昔ながらの、所謂エクアドルの駄菓子から、イタリア人オーナーのピザまで、食べ物も色々。チョコレートショップやはちみつ屋さんもあり、ショッピングも楽しめます。
 
そんな中、ほぼ全てのレストランの入り口に、同じものがディスプレイされていることに気付きました。

この大きな揚げ物は、一体何なのでしょう!?

「お姉ちゃん席空いてるよ!」と怪しいお兄さんに声をかけられ、あるお店に入ってみることに。お店はほぼ満席で、サルサのライブミュージック付。人気の理由がわかります。早速気になっていた、あのディスプレイの「巨大な揚げ物」を頼んでみることに。

待つこと数分、お皿を完全にはみだしながら運ばれてきました。これがラ・ロンダ名物、「Empanada del viento(エンパナーダ・デル・ビエント)」です。もちっとした揚げてある生地の上には、不均等にグラニュー糖がかけられています。中身は空洞で、なーんだ……と少し残念に思っていたら、ところどころにチーズを発見! これまた不均等に散りばめられているので、食べる部分によってはチーズが味わえないのですが、砂糖の甘さxチーズの塩気が絶妙にマッチします。
 
とにかく巨大なエンパナーダ・デル・ビエント。どれ程大きいかと言うと……

なんと! このボリューム!! 間違いなくエクアドル一大きい食べ物でしょう。とてもひとりでは食べきれません。

エクアドルでは一般的に具を包んだ餃子型の揚げ物のことをエンパナーダと呼び、外側の生地はとうもろこしの粉や加熱用の緑バナナ(ベルデ)など、中身の具は挽き肉・チーズなど様々。このお店のエンパナーダは珍しくお米入り! チキンの味が染みていて味わいがいがありました。

この通常サイズのエンパナーダを名物巨大エンパナーダと並べると、この通り! 大きさがさらに目立ちます。揚げ物x砂糖xチーズの塩気で喉はからから。エクアドルのビール・ピルスナーをのみながら4人がかりで何とか完食! 大満足です。
 
ラ・ロンダにはもうひとつ名物があります。それが、「Canelazo(カネラソ)」という飲み物です。ほぼ全てのレストランやバーで飲むことができ、カネラソを目当てにやってくるエクアドル人がたくさんいます。
 
>>名物「Canelazo(カネラソ)」を飲みに次の店へ!

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  • La Ronda(ラ・ロンダ)
    Centro historico, calle la ronda, Quito(旧市街の中)

  • あんり●北海道で生まれ育ち、学生時代にアメリカ・スペインに留学。 大学卒業後に日系企業に就職するも、やりたいことxできることを叶えるために3年で退職。身に着けた語学と海外経験を活かし、日本と南米の懸け橋になりた いと、南米エクアドルにきてもう早いもので3年目になりました。 現地旅行会社(http://www.surtrek.jp/)でガイドとしてマチュピチュ・ウユニ塩湖などのツアーに添乗しながら、南米を多くの日本人に知ってもらいたいと、ブログも執筆中(http://ameblo.jp/quito-anri/)。

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