特集 2015/2/23(月)
世界のおやつ from Bolivia/あんり

朝限定! ボリビアの絶品B級グルメ「サルテーニャ」

世界最大の鏡、一生に一度は行ってみたい憧れの絶景として大人気のウユニ塩湖。そのウユニ塩湖がある国が、南米の国、ボリビアです。決してグルメな国ではないボリビアですが、現地の人に愛される、ぜひ試していただきたい絶品B級グルメがあるんです。今日はそんなボリビアンフードについて、レポートします。

ボリビアで一番おいしい食べ物は? と聞かれて多くの人が答えるもの。それが現地人の朝食の定番、「サルテーニャ(Salteña)」です。「サルテーニャ」は、アルゼンチンのサルタ生まれの作家Juana Manuela Gorrit(フアナ・マルエラ・ゴリット)がボリビアに亡命した際に作り始めた料理がもとで、「サルタ生まれの人=サルテーニャ」が名前の由来です。アルゼンチン人作のものですが、すっかりボリビアンフードとして定着しています。

「サルテーニャ」は街の道端でも売っているのですが、ボリビアの中心都市ラパスで、数あるサルテーニャ屋の中でも特に人気の高い「Salteñas Diablo(サルテーニャ・ディアブロ)」へ行ってみることに。場所はPlaza de Uyuni(プラサ・デ・ウユニ)とサッカースタジアムをつなぐ坂道の中腹にあります。「サルテーニャ」はなぜかどこの店でも朝だけしか販売されていない「朝限定フード」なので、午前中に食べに行く必要があります。

メニューは4種類。牛挽肉ノーマル、牛挽肉スパイシー、チキンノーマル、チキンスパイシーで、各7ボリビアーノ(=1アメリカドル)。辛いもの好きな私は、牛挽肉とチキンのスパイシーをひとつずつオーダーしました。スパイシーにはオレンジ色の丸が外側に付いています。

大きさは手のひらサイズ。餃子に似た形をしています。端をパクッと食べてみると、中には並々とアツアツのスープが! まずはチキンから試食してみることに。

具材は店によりけりですが、チキン、ポテト、ゆで卵、オリーブ、玉ねぎなどが、甘くてジューシーなスープと一緒に入っています。生地に少し甘みがあるので、スパイシーな味と絶妙にマッチ。具をスプーンですくって食べる人もいます。スープをこぼさずに食べるのは至難の業! ボリビアではジョークで、「サルテーニャをこぼしながら食べる人=キスが下手」と言われるそうです。
 
と、いうことで、キスが上手(?)と言われるように、サルテーニャのこぼさない食べ方を教わることに。まず、サルテーニャをこのように縦に持ちます。

そして上下にフリフリし、スープと具材を中で混ぜ合わせます。そうするとスープが具材にからんで垂れにくくなる仕組みです。入念に振ってからひと口かじってみると……なんと! チキンより牛挽肉の方がスープの量が多く、ダクダク状態に。慎重に食べ進めるものの、途中でひび割れてしまいスープが流出。キスが上手と言われるまでの道のりはまだまだだったのでした。

こぼしながら食べるのも、おいしい朝食の一部。とは言えども、一緒に食べに行った友人のお皿とのこの違い……次回はこぼさないように食べられるといいなぁ。
 
厨房でどうやって作られているのか? が気になり、特別にキッチンを覗かせてもらいました。ここのお店では、別の場所で作ったサルテーニャを毎朝持ってきて、オーブンで焼いています。なので、具の作り方やスープの入れ方は「企業秘密」として教えてはくれませんでしたが、焼く工程を見せてくれることに。左がノーマル、奥がスパイシーの2種類の生のサルテーニャです。注文をうけてからオーブンに入れ、じっくりと焼き上げます。

外はカリっと、中はジューシー。高温で焼き上げるからいつもアツアツです。

ウェイトレスのボリビアーナ(ボリビア人の女の子)3人組。皆さんのお越しを笑顔でお待ちしています!

ウユニ塩湖の雨季も本番。日本だけではなく世界中からたくさんの観光客がボリビアにやってきます。是非ウユニに行くついでに、朝限定のボリビアを代表する絶品B級グルメ、「サルテーニャ」をおひとつ食べてみてはいかがでしょう?
 
¡Buen provecho!(ブエン・プロベチョ=スペイン語で「召し上がれ」) 

  • あんり●北海道で生まれ育ち、学生時代にアメリカ・スペインに留学。 大学卒業後に日系企業に就職するも、やりたいことxできることを叶えるために3年で退職。身に着けた語学と海外経験を活かし、日本と南米の懸け橋になりたいと、南米エクアドルにきて2年目。 現地旅行会社(http://www.surtrek.jp/)でガイドとしてマチュピチュ・ウユニ塩湖などのツアーに添乗しながら、南米を多くの日本人に知ってもらいたいと、ブログも執筆中(http://ameblo.jp/quito-anri/)。

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