特集 2016/5/30(月)
世界のおやつ from Bologna / Mari

驚きのコンビネーションから生まれる魔法のクリーム「ガノー」

結婚式や誕生日、洗礼式といった宗教上の儀式など、イタリアではいろいろな場面でケーキが登場します。そんなケーキのネックは食べる直前まで冷蔵庫に保存しておかなければならないこと。そのため、イベントの開催場所を選びます。でも、今回ご紹介するケーキは冷蔵庫要らず! このケーキさえあれば、大自然の中でもどこでも素敵なパーティが開催できちゃいます。

伝統的な食べ物があふれるボローニャで、びっくりするような材料を組み合わせて作られた斬新なクリームが人気を博していると聞いて訪れたのが今回ご紹介する「Missbake(ミスベイク)」。2015年12月2日にオープンした焼き菓子をメインで販売するショップです。

北欧の一角にありそうなやさしいペールトーンで彩られた店内は、ボローニャで活躍する日本人ワイヤーアーティスト小林千鶴さんの作品が飾られ、さらにかわいらしいムード。

この店を経営するのは、菓子作りを愛してやまないStefania(ステファーニア)さんとCarlotta(カルロッタ)さん。ステファーニアさんはボローニャで開催されたドルチェコンテストで優勝し、有名なロンドンの「コルドン・ブルー」でケーキデコレーションを学ぶ機会を得た実力の持ち主です。

ステファーニアさん(写真左)とカルロッタさん(写真右)。

そんなステファーニアさんは、常々「おいしそうなケーキを作っても、暑さなどでクリームがとけてしまっては台無し!」と思っていたそう。そして「常温で保存できるクリームを作りたい!!」と彼女のチャレンジ精神に火が付いてから1年。驚きのコンビネーションで作られる魔法のクリーム「Ganeau(R)」(ガノー)が誕生しました。

「ガノー」作りで使用する材料は基本的にはたったの2つ、ホワイトチョコレートと水だけです。チョコレートに水を混ぜるなんて無謀な……とお思いの方も大勢いると思いますが、でも大丈夫。ステファーニアさんが何度も何度も失敗を重ねてようやくたどり着いた秘密の配合と製作工程にかかれば、しっかりとしたクリームが生まれます。そして、ステファーニアさんが望んでいたように4~5日は難なく常温で保存でき、暑い日でもクリームがとけることはありません(冬はさらに長期間保存可能)。この魔法のクリームは、チョコレートと生クリームで作られる「Ganache(ガナッシュ)」のようだけれど、生クリームの代わりに水(フランス語で「Eau(オー)」)を使用しているので「Ganeau(ガノー)」と名付けられました。
 
>>次のページでは、「ガノー」を使ったお菓子を紹介!

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  • Missbake(ミスベイク)
    Via Marsili , 1/C , 40124 Bologna(BO), Italia
    tel. +39-051-9919138 +39-272-47971
    営業時間/10:00~19:00 土曜~18:00
    定休日/日曜
    https://www.facebook.com/MissbakePiacere

  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳・翻訳者・FAI(イタリア環境基金)認定の文化・芸術メディエーターとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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