ピクサー最新作の主役は“中華まん” !?
ピクサーの名作『Mr. インクレディブル』の公開から14年。ついに待望の続編『インクレディブル・ファミリー』がこの夏上映されることに。それ自体がワクワクするニュースだけれど、短編の新作映画が同時リリースされることが発表され、ファンの間で話題沸騰中。なんでも、ふっくらフワフワの食べ物が主役らしい。
この映画の原案を作ったのは、ストーリーボード(絵コンテ)アーティストのドミー・シーさん。彼女はこの作品を通じて、ピクサー初の女性短編映画監督に。シーさんは「エンターテインメント・ウィークリー」に対して、中国人の移民の一人っ子として育ったことがこの映画を製作するきっかけとなったと、次のように経緯を語った。
「母は、私がまるで小さくて愛おしいおまんじゅうであるかのように、大事にしてくれました。いつも私が元気で安全に暮らせるようにと気にかけて、夜遅くなるととても心配されました。そこで、欧米ではおなじみの絵本『ジンジャーブレッド・マン』の中国版のような、魔法の要素のある現代的なおとぎ話を作りたいと考えました。『Bao』という言葉には中国語で2つの意味があります。1つは“蒸したおまんじゅう”。もうひとつは愛おしい大切なもの、つまり“宝物”です。これはきっと、国籍を問わず、多くの人が共感してくれる魅力的な物語になるだろうと思いました。これまでに、母親やまんじゅうに共感した人たちから、たくさんのメールが届きました。そのメールの内容は、”この物語は私のためのもの”、”まさに私の両親のことのようです”、”今、まさに自分がこのような状況にいます”といったものでした」
original text : Megan Davies translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara