特集 2017/10/22(日)
現地ライターがレポート! 海外トレンド<Paris編>第4回

カフェ、雑貨、スイーツ、食材が集結。 “ハイブリッド・カフェ”で好きなものに囲まれる

食の都・パリから、現地在住のライターが最旬情報をお届けする連載。今やバリスタ常駐カフェは当たり前 ! パリは、“パティスリーでもあり、食材や生活雑貨のショップでもある、おいしいコーヒーも出すカフェ”といった、違う分野を結びつけたカフェが次々誕生しています。センスがよくて、第2の自宅のような居心地のいい空間作りをしているのがパリ流。その代表の「O/HP/E」(オー・アッシュペー・ウー)をご紹介!

左 オーナーのふたり。向かって左がアンヌ・ソフィ、右がローズ。 右 “蜂の巣”という意味の「Nid d’Abeille」 ( イートイン€4、テイクアウト€3.40)は、ふわふわのパン生地にカスタードクリームをイン。「カフェラテ」(イートイン€4.20、テイクアウト€3.50)

オーナーは女子2名。パティスリー担当のアンヌ・ソフィはもともとファッション・デザイナーで、「ケンゾー」「ステラ・フォレスト」などに勤務。その後、パティシエールに転身して「ローラン・デュシェーヌ」「カルル・マルレッティ」など有名店で経験を積んだそうです。アンヌ・ソフィが作る料理は、クラシックとはひと味違うオリジナリティが魅力。ショコラ味のクロワッサンはその代表例です。人気のあまりすぐに売り切れてしまうので、昼前に行ったのにもうなかった……。

左 キッチン周りに置きたくなるおしゃれなガラス容器。 右 季節の果物を使ったタルトがおいしそう。左は「セイヨウスモモのタルトレット」(イートイン€4.30、テイクアウト€3.80)。

複合型カフェを考え付いた理由は「それぞれが補い合うものだから。パティスリーは街中にたくさんあるから、これだけではダメだって思ったの」と、アンヌ・ソフィ。コンセプトをしっかり練ったのだと言います。「O/HP/E」はモード系、デザイン系業界にいたセンスのいいふたりだからこそ実現できたスポット。
私は、たとえば表参道や原宿あたりのおしゃれカフェに行っても、洗練されてはいるけどオーナーの個性をあまり感じられないこともあるのですが、「O/HP/E」のような店を見ると、フランス人は自分の世界観を作り上げるのがホントにうまいなあと思っちゃうんですよね。

2 / 2
1 2

text : Kaoruko Yasuda

  • O/HP/E
    住所/27 rue du Château d’Eau 75010 Paris
    tel.+33(0)1.42.41.58.16
    営業時間/平日8:30~19:30(火曜のみ14:00~)、土曜9:30~19:30(日曜~19:00)
    定休日/月曜
    https://www.facebook.com/ohpeparis10/

  • KAORUKO YASUDA●パリ在住ライター&エディター。某女性誌編集者を経て渡仏。食、旅、デザイン、モード、ビューティなどの広い分野を手掛け、「ELLE gourmet」をはじめ雑誌等で執筆。趣味は“料理”と“健康”で、素材のクオリティや効能にマニアックにこだわる食いしん坊。

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

ELLE PR STORIES

注目ブランドをもっと見る

CONNECT WITH ELLE

グルメ・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト