リトアニア第2の都市、カウナスで、“いいモノ”探し
2017/01/21(土)
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医食同源、ハーブをもっと知りたいならぜひここへ!

「医食同源」がいまだに生活に根付いているリトアニアの人たちにとって、ハーブはもっとも身近な食べ物の一つであり、同時に薬でもある。ここ、リトアニア医療と政治薬史博物館(Lietuvos Medicinos ir Farmacijos Istorijos Muziejus)には、呪術師が病気の治療をしていた中世の様子から近代の医療まで、リトアニアの医療の歴史がわかる貴重な資料が展示されていて、ハーブに関する説明もされている。

博物館の中には17世紀に薬局として使われていた場所がある。陳列棚の瓶の中には、当時の薬がそのまま残っているものもあるそう。

「ここでは、いろいろな症状に合わせて薬を調合していました」と教えてくれるのは、スタッフのザノーナさん。「中には毒薬もありますよ。取り扱い注意のものとして、一部の人しか開けることの許されない棚に入れて管理していたそうです」

「ハーブは今でも、お茶にしたりペーストにしたりしてよく使います。これはずっと昔から続いている習慣ですね。かつては今のように、化学的に調合された薬などはありませんから、ハーブの効能を知って使い分けられる人は医者のように重宝されていました」とザノーナさん。リトアニアにはいまでも、人の顔を見て、それぞれに合うハーブティーを調合してくれるおばあさんがいるとか。「私もよくハーブティーを飲みますよ。薬だと思って飲むこともあれば、楽しんで飲むことも。知らず知らずのうちに体が求めているのかもしれませんね」。自然と寄り添いながら生活するリトアニアの暮らしでは、昔ながらの知恵が今も生きているようだ。

photos : Yukako Hiramatsu  cooperation : Republic of Lithuania State Department of Tourism  special thanks : Asami Kuchio

  • ※1ユーロ=約122円(2017年1月現在)

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