いよいよ本日の主役、「みまさかジビエ　鹿肉」が登場！　まずは、鹿肉のミートボールをシャンピニヨンクリームソースで煮込んだ「みまさかジビエ 鹿肉のフリカデラ」だ。コクのあるソースをまとったやわらかな鹿肉はクセがなく食べやすく、「ジビエは匂いが…」と思っている人のイメージを一変すること間違いなし。
　
実は、美作市のジビエにはおいしい理由がある。地域と自治体が共に生産に取り組み、国内最大規模の施設を完備。血抜きやさばき方などの処理方法によって味わいが変わるといわれるジビエだが、みまさかジビエは森で仕留めてからさばくまでをできる限り最短時間で行うため、フレッシュさが売り。罠にかかった鹿は2時間以内に処理施設に持ち込むルールとなっているが、実際は約１時間以内に処理をされることが多く、施設にある熟成庫に2～3日置いて完全に血抜きをしているため、獣臭はほとんどなく、身に甘みを感じる食べやすさが特徴。狩猟から加工まで、厳しい基準と確かなノウハウで扱う、国産ジビエのトップブランドなのだ。
　
鹿肉を食べることで農業被害が減り、里山の生態系も守られる。さらに、鹿肉は高タンパクで低脂肪、鉄分豊富と肉好き女子にもいいことずくめだ。「みまさかジビエ」に合わせるのは、県内のブドウ園が造るメルロ種を使ったワイン「TETTA　メルロ2014」。可憐なブドウの旨みとピュアな酸は、しっとり繊細な鹿肉の食感ときれいに寄り添う。

そして、クライマックスは「みまさかジビエ 鹿肉のロースト」。その迫力のボリュームに、会場の盛り上がりも最高潮。ソースには、岡山県を代表するフルーツのひとつである皮ごと食べられるぶどう、シャインマスカットを使った。「同じ土地で育った食材同士は好相性」という説を実感できる贅沢な一皿となった。
　
鹿肉のローストに添えられたのは、美作市の「さとみ農園ほっこり村」で育てられた元気いっぱいの野菜のロースト。農薬、除草剤、化学肥料を一切使わずに完全無農薬、有機農法を40年続け、健康な土づくりにこだわって作られる野菜はやさしく、野菜本来の味が魅力。また、しいたけは「ムサシ農園」から届いた原木しいたけを使用。地下の天然水を榾木にかけ流して育てられた、まるで肉厚のアワビのような食感のしいたけはゲストに大好評。食後のデザートの盛り合わせには、岡山市「きびファーム美果美香」のいちご、紅ほっぺを添えて、最後まで岡山県の食材を堪能し尽くした。
　
おいしさだけでなく、「知る楽しみ」があるギャザリングは、たくさんの笑顔と会話であふれて終了。国内を旅するように楽しむ「ローカル食材ギャザリング」には、生産者の思いを知ったり、日本の食の豊かさを再確認したりと発見がいっぱい。早速、次の集まりに取り入れてみてはいかが？