特集 2015/12/25(金)
最新号「ギャザリングしよう!」特集を実践ルポ

岡山みまさかジビエ&フルーツで、ローカル食材ギャザリング!

『エル・ア・ターブル』最新号は「ギャザリング特集」。誌面で紹介したテーマ別ギャザリングから、今回、編集部も注目する美食の地、岡山県美作市の協力で「ローカル食材」ギャザリングを実現! おいしい国産食材への理解と愛着が深まるギャザリング体験編をご紹介!

まず乾杯のために用意されたのは、美作市上山集落の米で造られた日本酒「棚田酒」をベースに、新雪梨のピュレを加えたカクテル。梨の甘みと米の芳醇な香りがやさしく重なり、後味はすっきり。とても飲みやすく、ついつい飲みすぎてしまいそうなおいしさ……。カクテルに使った「新雪梨」とは、1kg近い大玉に成長し、貯蔵性が高いため2月頃まで楽しめる品種なのだとか。シャキシャキとした歯ざわりは、そのまま食べるのはもちろん、サラダなどに加えると心地よいアクセントになる。そこで、最初のひと皿は、岡山県久米郡美咲町(みさきちょう)の「小島梨園」の新雪梨に、チーズの酸味、生ハムの塩気が絶妙にマッチした「梨とヤギのチーズと生ハムのサラダ」。一緒にテーブルに運ばれた、ごろんと大きく素朴な新雪梨の姿はユーモラスで愛らしく、ゲストからは「触ってみたい!」との声が上がる。
 
サラダには、岡山市の東部、のどかな田園の中の丘の上にある「ルーラルカプリ農場」で作られたフレッシュチーズを添えて。こちらは、約10年前から山羊に特化したチーズやヨーグルトなどの乳製品づくりに取り組んでいるユニークな農場。ます。 山羊ミルクの成分は人間の母乳に近いといわれていて、体内に吸収されやすいのだとか。サラダに使ったフロマージュブランは、フレッシュ感が抜群で梨との相性もばっちり。
 
ドレッシングの隠し味は、岡山県の最南端、瀬戸内海に面し穏やかな気候に恵まれた玉野市で養蜂を営む建部久雄さんの、無添加・非加熱のローハニー。ミツバチが何種類もの花々から集めてくる「百花蜂蜜」は、全てをハチまかせのため、採る場所や時期によって味・色が異なるという。味も香りも栄養もそのままのピュアな味わいは、野菜とフロマージュブランの味をやさしく引き立ててくれる。

次の料理は、豚肉のリエットや鶏のレバーペーストなど4種の「自家製シャルキュトリー盛り合わせ」。この一品には、岡山名産の桃のジャムを添えてサーブ。レバー独特のコクとほのかな甘みが、桃ジャムを添えることでいっそう引き立つ。すぐにでもマネできそうなペアリングのアイデアだ。岡山といえば、フルーツの産地として知っている人も多いはず。でも、梨やぶどうは夏から秋以降も楽しめる品種があるなど、フルーツ大国にはまだまだ未知の発見ががたくさんありそうだ。

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photo: Kiichi Fukuda  text: Chinatsu Kimura

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