毎日チョコレートを食べたら脳が活性化するって本当?
「1日1個のりんごで医者いらず」はもう古い!? 今回ご紹介する“医者いらず”はみんな大好きチョコレート! チョコレートを含むカカオ製品を毎日食べることで認知機能の低下を予防できる、というステキな研究論文が発表されたニュースをお届け。
この研究が行われたのはイタリアのラクイラ大学。抗酸化物質と鉄分豊富なダークチョコレートは、美容と健康に効果的なスマートなおやつとして知られているけれど、過去のカカオに関する研究と最新の調査によって、ダークチョコレートを含むチョコレートやチョコレート菓子が脳の機能向上に役立つことがわかったのだという。具体的な効能としては、カカオ関連食品を毎日適量摂取することで、注意力、理解力、記憶力、語彙力がアップするらしい。
この論文を執筆したバレンティナ・ソッキさんとミシェル・フェラーラさんは、「カカオやチョコレートを毎日食べると、徐々に認知機能を改善できます」と語っている。2人が行った解析の結果は『Frontiers in Nutrition』に掲載されていて、記事によると、記憶力が低下しはじめた高齢者に特に著しい効果が見られたとのこと。チョコレートを長期にわたって定期的に摂取することで、思考力がアップすることも考えられるという。また、健康的で比較的若い成人を対象にした認知テストでは、食べた直後にわずかながらも成績がアップしていて、ある層の人たちには即効性もあると伝えられている。
脳機能の改善に寄与しているのは、チョコレートに含まれる健康成分「カカオフラバノール」。これはミルクチョコレートよりもダークチョコレートの方に豊富に含まれているらしい。また、ソッキさんとフェラーラさんによると、カカオフラバノールを含むフラボノイドにはさまざまな種類があって、ある特定のタイプが循環器系の機能を高め、脳の中でも加齢による影響を受けやすい部位の血流量を増やし、機能低下を防ぐ可能性があるということらしい。なお、フラバノールはリンゴやナシ、ブドウなどにも含まれている成分だ。
original text : Caroline Picard translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。