チーズで寿命が延びるってほんと?
健康のためにチーズの食べ過ぎに注意している人もいるかもしれないけれど、ある科学者たちが、チェダーやブリー、パルメザンなどの熟成タイプのチーズが寿命を延ばし、肝臓がんのリスクを軽減させると発表。これが本当なら、うれしいニュース!
テキサスA&M大学の研究チームによると、熟成チーズに含まれるスペルミジンという物質には、損傷を受けた幹細胞の増殖を阻止する働きがあり、肝線維症を予防する効果が期待できるという。肝線維症とは、肝臓内での組織結合が増加して臓器を傷つける病気で、線維が増え続けると肝臓が硬化し、肝臓がんを引き起こす恐れがあるのだとか。
研究で明らかになったのは?
今回の研究では、マウスに対して生涯に渡ってスペルミジンの投与が行われ、その結果、寿命が平均25%延びたという。もちろん人間にも同じ効果があるとは断言できないけれど、今後はヒトによる実験を重ね、本当にスペルミジンで寿命が延びるのか研究を続けていくとのこと。もしチーズはあまり好きじゃないという人がいたら、玄米や全粒粉のパンなど未精製の穀物や大豆製品でも同様の効果が期待できるそう。スペルミジンの効果は離乳時から摂り続けることで飛躍的にアップするらしく、食品からでもサプリで摂ってもOKとのこと。
研究では、ほかにも寿命を延ばす3つのポイントを挙げていて、テキサスA&M大学のリュアン・リュー教授はこう話す。「摂取カロリーを大幅に減らすこと、肉などのタンパク質に含まれるアミノ酸のメチオニンの摂取量を制限すること、ラパマイシンという薬を使用すること。この3つで脊椎動物の寿命が大幅に延びるということがわかっています」
original text : Natalie Healey translation : Rubicon Solutions, Inc cooperation : Yuko Ehara photo : Getty Images
-
>>UK版『グッド・ハウスキーピング』のオリジナル記事はこちら
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。