おうちコーヒーが一気においしくなる3つの方法
人気のコーヒースタンドで飲むコーヒーって、なんであんなにおいしいんだろう? やっぱり豆が違うのかな、それとも淹れ方? 家で再現なんて無理だよね……。そんな風に思っているコーヒーラヴァーズのみなさん、悲観するのも今日でおしまい! 「家で淹れるコーヒーだって、ちょっとしたコツさえ覚えればグッとおいしくなりますよ」と断言する人がいる。「EXILE」「EXILE THE SECOND」で活躍するパフォーマーのTETSUYAさんだ。
テレビや雑誌でその姿を見ない日はなく、現在も大活躍を続けるEXILE/EXILE THE SECOND/DANCE EARTH PARTYのパフォーマー、TETSUYAさん。実はその一方、コーヒーラヴァーズからも一目置かれる存在で、自身が取締役を務める「LDH kitchen」運営のコーヒースタンド「AMAZING COFFEE」では、コーヒー豆の選定から行うという本気の関わり方。「趣味だから」とか「好きが高じて」などとはもはや言えないレベルで、「AMAZING COFFEE」は中目黒店に始まって横浜店もオープン。さらにこの夏は大阪にもお目見えした。そんなTETSUYAさんに、「誰でもおいしいコーヒーを淹れるコツって?」と質問したら、3つのポイントを教えてくれた。1つめが「なるべくいいコーヒー豆を、マシンで挽くこと」。手動のコーヒーミルで挽くのも味わいがありますが、豆に余計な熱を与えず、一気に均一に挽けるマシンは持っていると後悔しない強い味方なんだという。
2つめのポイントは「ゆっくりと適切な時間をかけて挽いた豆に湯を通すこと」。これがとても大事! 「AMAZING COFFEE」で採用されているコーヒーの淹れ方は、いわゆる「プア・オーバー」と呼ばれるハンドドリップスタイルで、ドリッパーを使ってコーヒーを淹れる動作を指す。優秀なコーヒーマシンを使えばワンタッチでおいしいドリップコーヒーが完成するけれど、プア・オーバー支持者がこだわるのは「コーヒーを淹れている時間こそ、本当の贅沢であり深い満足感につながる」という点。TETSUYAさんもきっとそう(ですよね!)。沸騰した後95~97℃あたりにした湯を、注ぎ口の細いドリップケトルからゆっくりと粉に注ぐ。この時、最初は粉の中心に少し注ぎ入れ、そのまま25~30秒ほど蒸らすこと。次にゆっくりと円を描くようにしながらさらに湯を注いでいく。バリスタによっても違うが、コーヒー好きは「●分間で●ccを注ぐ」というような“マイルール”があり、TETSUYAさんの場合は2分ほどで210~220ccを注ぐのが基本だとのこと。
これまでの2つのポイントを実行するだけでも、コーヒーの味わいはがらりと違ったものになるはず。最後のポイントは「コーヒーのことをもう少しだけ深く考えてみること」。「ブラックコーヒーが飲めなくて、唯一某大手コーヒーチェーンのカフェモカしか飲まなかった僕が、1杯のコーヒーと出合い、その経験が扉となって今まで知らなかった道を歩き始めた。コーヒー豆といっても人間と同じように個性があって、栽培地や豆の種類、挽き方や淹れ方によっても味が変わる。こんなに面白い世界に足を踏み入れたおかげで、老後の楽しみができました」とTETSUYAさんは静かに話してくれた。確かに、コーヒー豆を選ぶときや挽くとき、もう少しだけ意識を傾けてみれば、淹れる時間も味わいも変わりそう。
TETSUYAさんの「コーヒー道」は、まだまだ発展の途上にあるという。「今はまだ、早く一気に駆け上って、というような段階ではないですね。コーヒー農園にももっと行ってみたいし、おいしい豆に出合ったらそれをどうやって一杯のコーヒーに落とすか、いろいろ考えることがあると思う」とご本人。「AMAZING COFFEE」を訪れる際にはぜひ、おしゃべりをいったん止めて店内の音に耳を澄ましてみて。店ではコジーな店内の隅に4つのスピーカーを設置し、それぞれから違う音を流している。それは、ごく控えめな音量で流れる鳥のさえずりだったり水の流れる音だったりとさまざまで、TETSUYAさんならではのハートウォーミングなウェルカムサービスとして、訪れる人を迎えてくれる。
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「AMAZING COFFEE OSAKA SOUTH SIDE」がオープン!
大阪府大阪市西区南堀江3-9-11 堀江家具新館ビル1F
tel.06-6606-9896
営業:10:00~20:00
不定休
www.amazingcoffee.jp
photos : Kan Kanbayashi cooperation : Amazing Coffee