北海道から届く、ロシア流の紅茶のおとも
プレゼント用に、自分用に、ついついジャケ買いしてしまうビジュアルのいいフードは、それだけで目においしく、気分をアップしてくれるアイテム。本誌『エル・ア・ターブル』でも大人気の企画で、パッケージが美しいのはもちろん、味わいも抜群なアガるアイテムを「美パケマニア」のフードスタイリスト・KEIKOがご紹介。北海道新幹線の開通が間近に迫り、注目度が急上昇中の北海道から、お土産にもおすすめな老舗の洋菓子をハント！
お土産にもらったことがある！ という人も多いはずの、札幌の老舗菓子店「千秋庵」さんのお菓子。私も北海道出身の友人が帰省するとよく買ってきてくれて、お菓子のおいしさもさることながら、かわいらしい缶や箱がともかくツボで。ほかにどんなお菓子があるのかな～と気になって、ホームページを調べていたときに見つけたのが今回の「ロシアケーキ」です。
ブルー調の絵柄がレトロモダンな雰囲気の外箱。よく見ると、片隅に小さく「СЭНСЮАН」（センシュウアン）と、ロシア語で店名が入っているんです！ こまかい演出に気がつくと、ちょっとうれしい気持ちになれます。食べ終わったあともとっておきたくなるかわいさで、この箱欲しさに購入する人がいるというのも納得です。
※現在は箱の真ん中に商品名が書かれた紙を添付した形で販売
写真上から、ココナッツ・クラム・クロワッサン・マカロンと、4種類のクッキーが詰め合わせに。気になる商品名の由来は、寒い冬を乗り越えるために、朝と夜に熱い紅茶と一緒にクッキー（甘いもの）を食べるという、ロシアの古い習慣から名付けられたそう。ザックザックの食感で香ばしく、どこか素朴なこのクッキーは、とても満足感のある一枚。贈りものにはもちろんですが、家事や仕事が終わったあとに、お茶と一緒に休憩！ なんて、自分へのご褒美にもいいかもです。
photos : Motokazu Hara text : Keiko Hamada
-
photo : Motokazu Hara
KEIKO●フードスタイリスト、浜田恵子。フードスタイリスト川﨑万里氏のアシスタントを経て独立。『エル・ア・ターブル』をはじめとした雑誌、書籍、テレビ、広告などで活躍中。海外旅行が趣味で、旅行先でも世界の美パケをサーチ。