プレジデント兼CEOニコラ・ボス氏にインタビュー④
Q:メゾンの特徴の一つ「アシンメトリー」があります。日本人にとっては建築や絵画などをはじめ昔から馴染みがある一方、ヨーロッパはどちらかというと「対称」の文化。フランス人から見て「アシンメトリー」はどのように感じる?
A:たとえば日本の装飾家具は、アシンメトリーを効果的に用いることで生まれる調和とバランスが魅力だよね。とてもモダンだと思う。一方フランスでは、強さやパワーを表現するためにシンメトリーが好まれてきたという伝統がある。20世紀を代表するアートムーブメントのアールデコはほとんどがシンメトリー。大量生産を実現するためには、効率性に比重がおかれてデザインは対称的になるからね。
「ヴァン クリーフ&アーペル」は漆芸作家とコラボレーションしたことがあるけど、ヨーロッパとアジアという文化的距離にも関わらず、理解し合うのに時間はかからなかったように思う。自然界に目を向ければすべてが非対称だし、生け花なんかはその一瞬をとらえて再構築し、ひとつの作品としての均衡を生み出していると思う。対称/非対称を通して、異文化間でのコンビネーションと対話が生まれたことを実感できたよ。とても興味深い視点だね。
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