2015年12月CEOに就任したサビーナ・ベッリ氏は、「ロレアル」や「パルファン・クリスチャン・ディオール」「モエ・ヘネシー」などでキャリアを積み、前職は「ブルガリ」のエグゼクティブ・バイスプレジデントとして活躍したエキスパート。「ポメラート」のCEOに就任後すぐ、2016年2月に行われたミラノファッションウィークで、新作発表イベントを開催したことも話題に。パワーウーマンの彼女に、直撃インタビュー！
 
●「ポメラート」との出合いは？
かれこれ30年前にさかのぼります。キャリアでひとつのピークを迎えた時、自分自身へのご褒美として、「ポメラート」の“グリフ”というコレクションから、大きなアクアマリンのリングを購入しました。それは今でも大切にしています！　その後も人生のさまざまな場面で、節目として手に入れています。プライベートでは“ヌード”のリングを3本、いつも身につけています。

●あなたや女性にとってのジュエリーとは？
自身の美しさを際立たせる装飾という意味だけでなく、官能性をもたらし、また個性を表現する手段として、ジュエリーはとても重要な存在。ジュエリーはどんな装飾品よりも、その人の内面を表現するものだと思っています。第二の肌となりうるプレイフルなアイテムであることを、身につければ気づくはず。肌にマッチするセンシュアルなネックレスなら内面美が高まり、瞳にフォーカスさせたいならピアスを選び、女性らしい所作を好むならリングを、とパーツによって自信のつけどころさえ変えられるのも魅力的です。
 
そして私にとって「ポメラート」は、カラーの豊富さと類まれなシェイプにパーフェクトなつけ心地を覚えます。ステイタスとしてではなく、よりパーソナルな存在に感じられることもポイント。たとえばイレギュラーなダイヤモンドのパヴェがミステリアスな“サッビア”の新作は、パヴェの裏側に小さなダイヤモンドが隠されています。その輝きはつけている本人のみが知りうる、真のラグジュアリー。とても官能的でフェミニンだと思いませんか？

●今年2月に行ったプレゼンテーションのアイデアは？
会場に選んだバー、ジャマイカは1967年の「ポメラート」創業当時、知識人やミュージシャンに詩人、アーティストたちが集い、交流した場所。そして創業者のピーノ・ラボリーニもそこに集うひとりでした。古いしきたりを拒み、ブルジョアの生活様式に逆らい、そしてより良い未来を夢見るムードが充満していた場所で、「ポメラート」のアヴァンギャルドな精神はスタートしました。
 
また当時よりミラノのブランドらしく、ファッションを取り入れるなど、既成概念にとらわれず、型にはまらない精神を大切にしています。プレイフルなカラーに、斬新なデザインと革新性、そしてバッグやシューズと同じように、女性が自らの意志で購入するジュエリーであるということも大切。そういったモットーを伝えるべく、今回は初めてモデルにジュエリーを着用させて、「ポメラート」のコンテンポラリーな精神を表現しました。当日はジュエラーによる新作発表の場としては思いもよらないところだった！と出席した世界中のプレスからは好評で、ミラノファッションウィークを祝うイベントのハイライトという声もありました。

#PomellatoSabbia welcomes you in the '70s. Enjoy your aperitivo! #Pomellato #PomellatoJamaica #mfw

Pomellatoさん(@pomellato)が投稿した写真 - 2016  2月 25 10:39午前 PST