アーティフィシャル・インテリジェンス
クチュールの域に達した、プラスチックやラバー素材
モード界にもついに、アーティフィシャル・インテリジェンス=AI時代到来? と思わずにはいられないほど、進化を遂げたハイスペック素材が百花繚乱だった2018春夏シーズン。とくに目覚ましかったのが、通常ビニール袋やペットボトル、レインコートなどの素材である“プラスチック”。「バーバリー」のレインコートや「ヴァレンティノ」のフューチャリスティックなライダースジャケット、「シャネル」ではケープやブーツなど、ランウェイではそこかしこに溢れていた。
実はこのトレンド、人工的な素材をラグジュアリーなレベルにまで落とし込んでいく過程で、グラマラスな要素を抑えつつ、逆にスポーティな要素を追加させるという、デザイナーたちの皮肉がたっぷりと含まれている。
さあ、コートをシースルーに、素材をラバー風にチェンジする準備を始めて!
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「クリストファー・ケイン」が提案したゴム手袋風のパーティグローブや、「バレンシアガ」のテーブルクロス風バッグなど、身のまわりにあるようなベーシックな家庭用品を、ちょっとした遊び心をこめてクチュールの領域にまで高めるのも秘かなムーブメントのよう。
illustration:IMAXTREE、GETTY IMAGES translation:HARUKA SAITO