夏の白Tと冬のざっくりニットの狭間、着心地とこなれ感で今ヘビロテしているのが、サーマルトップ。表面に独特な凹凸のある肉厚な織り生地は、もとは軍ものやアウトドアのアンダーウェアとして使われていたというだけあって、保温性バツグン。ニットだと暑いけれど、シャツやカットソーでは寒いというこの時期にうってつけ。古着屋などでよく見かける男子の定番アイテムですが、近ごろ東京ブランドで女性らしくディテールチェンジされたものが増えてきて、夢中で買い足しています。とにかく使える！

春の新作で購入したのは、「ビューティ & ユース ユナイテッドアローズ」のお姉さんライン「ロク」のサーマルトップ。大きなアームホールとビッグショルダーに対し、ウエストがキュッと引き締まった'80sな"Xシルエット"が今季のムードにもぴったり。バックがスクープネックになっていて、さりげなく背中見せ。どストレートに胸もとが開いた服でセックスアピールするより、背中で女性らしさを語りたい、そんなお年頃。「こりゃ（両性に）モテそうや……!」と、一緒にショッピングしていたアシスタントエディターMINAKOと一緒におソロ買いしました。サーマルはおしゃれ系古着男子も好き。一見モテなさそうな漢（おとこ）らしいアイテムなのに、背中を向けるとフェミニン。そんなギャップ萌えを願って……。

続いて購入したのは、秋冬のセールでお買い得だった、「フィーニー」のグレーサーマル。上記の「ロク」は、表面がハニカム地であるのに対し、こちらはワッフル地でちょっぴりフェミニン。両袖と後ろ身頃のヘムにスリット入り。片方だけタックインした後ろ姿のノンシャランなムードが気に入っています。

昨夏は、古着屋「ロングビーチ」で購入した、ノースリーブにリメイクされた一枚をヘビロテ。こちらはストライプ地で、リブよりも圧縮された生地感のごわつきがたまらない。アームホールが大きく開いているので、見せブラトップをインナーに重ねて。なんてことないデザインなのに、おしゃれな友人に「それどこの？」とよく聞かれました。今年の夏も大活躍の予感です！