インタビュー 2013/6/11(火)
『華麗なるギャツビー』SPECIALインタビュー

レオナルド・ディカプリオが語る“ギャツビー像”

レオナルド・ディカプリオ主演で、F・スコット・フィッツジェラルドの名著を映画化した『華麗なるギャツビー』がいよいよ2013年6月14日(金)公開! 20年代ニューヨークを舞台に莫大な富を築いた謎の男の半生を描き、豪華絢爛な世界観やトップブランドが提供した衣装の数々も見ものの本作から、レオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン、トビー・マグワイアのインタビューをお届け。今年一番の話題作を見逃すべからず!

謎に包まれた過去をもつ大富豪、ジェイ・ギャツビー。夜な夜な豪邸でパーティを繰り広げる彼の真の目的とは? そんなミステリアスなギャツビー役を見事に演じきったレオナルド・ディカプリオに直撃!
 
―あなたが演じたジェイ・ギャツビーとはどんな男性ですか?
ギャツビーは貧しい家庭の出身なんだけれど、自分とは違う階級のデイジーという女性のために、自分の理想通りに自分自身を作りかえた男なんだ。彼は、自分のなりたい姿に夢を馳せる、まさに1920年代のアメリカンドリームを体現した男だといえるよ。 
 
―ギャツビー役を引き受けた理由を教えてください。
ギャツビーがどういう男なのか、その動機は何なのか、人それぞれに解釈できると思うから、演じがいのある素晴らしい役だと思ったんだ。みんなが興味をひかれるのは、原作でギャツビーについてあえて語られていない部分なんだと思う。

―小説のテーマとギャツビーが辿る道について、どう解釈していますか?
フィッツジェラルドがギャツビーについてどう考えていたか、そのほのめかしに気付くことが度々あるよ。初めて小説を読んだとき、ギャツビーは「心底恋をしてしまったロマンチスト」だと思ったんだ。でも、とある場面で、彼は愛するデイジーを腕に抱いているんだけど、その先には桟橋にともる緑の灯りがある。(彼の夢を象徴する)緑の光をデイジーという目に見える形でようやく手に入れたのに、まだ灯りのほうを眺めているんだ。彼はそれでも何かを探し求めていて、心の穴は必ずしも埋まったわけではない。目の前にいる彼女には意識がいっておらず、ギャツビーにとっては数多ある夢のうちの一つが実現したに過ぎない。それで十分なのか? 彼女で十分なのか? 彼女は彼が思い描いていた通りの女なのか? と彼は自問自答するんだ。

―3Dでの撮影はいかがでしたか?
3Dで製作するというアイディアは興味深いと思ったよ。バズ・ラーマン監督はこの映画を舞台作品のように作りたかった。スペクタクルや素晴らしいアクションなど、いろいろな3D作品を見てきたけれど、ドラマの演出で3Dを使うというのは興味深い。本当に舞台のようになるんだ。登場人物たちの距離感を肌で感じられて、お互いの間に走る緊張も直接感じられる。後半の「プラザホテル」のシーンは特にそう。みんなの緊張感や密室の中でのお互いの距離感、いよいよ向き合わなければならない問題の重さを伝えるのに、3Dは見事な役割を果たしているね。あのシーンでギャツビーは紳士的に振る舞おうとするけれど、煮えたぎる怒りをおさえることができない。その感情がよく伝わってくるから、3Dのドラマ的な使い方としては見事だと思うよ。

―キャリー・マリガンの印象はいかがでしたか?
キャリーが部屋に入ってきて座ったとたん、デイジー・ブキャナンのあらゆる要素を体現できる女優だとすぐに確信したよ。一緒に台本の読み合わせやシーンの練習をしてみても、彼女は台詞の一つ一つがもつ“洗練”を見事に表現してくれた。彼女が部屋を出て行ったあとに、監督のバズと僕は「彼女が適役だね」と意見が一致したんだ。ふたりで目を合わせて、お互いに考えていることがわかった。デイジー・ブキャナンが見つかったという確信が僕にもバズにもあったよ。

―映画では1920年代と現代がうまくミックスされていますよね。
今回はサウンドトラックにヒップホップを使っているけれど、1920年代をある程度現代的に見せつつも、その時代を身近に感じられるように、当時の人々が話していた文化的な話題を観客に理解させ、彼らが現代に存在していたらどんな風にその新しい文化を感じたか? を伝えるという考えに基づいての判断なんだ。道を走る車もより速くなっているし、エンジン音も大きくなってる。彼らがどれだけ金持ちで、どれだけ破天荒なライフスタイルを送っていたかがわかるね。

  • 『華麗なるギャツビー』
    監督/バズ・ラーマン
    出演/レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
    原作/F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』
    配給/ワーナー・ブラザース映画
    公式サイト/www.gatsbymovie.jp
    公式Facebookページ/www.facebook.com/gatsbymoviejp
    2013年6月14日(金)~、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー 2D/3D同時公開
     
    (C)2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

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