特集 2017/10/20(金)

ハーヴェイ・ワインスタインの黒い履歴書~こんなプロデューサーはイヤだ~

圧倒的な商業センスと容赦ない切り捨て力で数々のヒット作を生み出した天才プロデューサーで性犯罪者のハーヴェイ・ワインスタイン(以下HW)。彼の過去を探れば、犬も歩けば悪行に当たる状態……。長年彼のゴシップを追い続けてきたセレブウォッチャー・ピーチズが、これまでただの“噂”と流されていた(?)黒い履歴書を今解き明かす。

まずは、表立った彼の経歴=白い履歴書を下記でおさらい。でも次のページからの黒い履歴書と比較すれば、スタッフにもっとも嫌われるパターン、「自分では作れないからスタッフを使って理想を具現化しているだけのクセに、いっぱしのアーティストぶって金以外に口まで出してくるプロデューサの姿」が見えてくる……。

 

★(大体ウィキに載ってる)白い履歴書

1952年:ニューヨーク州クィーンズに誕生。父親マックスはダイヤモンド研磨師で、母ミリアムは主婦(後にミラマックス社の受付係として働いたことも)。
 
1973年:ニューヨーク州立大バッファロー校を卒業。卒業後、弟ボブと友人コーキー・バーガーと共同で「ハーヴェイ&コーキー・プロダクションズ」を設立し、70年代はロックコンサートのプロモーションを行う。やがてバッファローの映画館を買収し、ロックコンサートのドキュメンタリー映画の上映をスタート。
 
1979年:ハーヴェイとボブは、この事業で築いた資産で独立系映画配給会社ミラマックスをスタート。社名は両親の名前を合わせたもの。配給第一弾はポール・マッカートニー&ウィングスのコンサート映画『ROCKSHOW』。
 
1980年代前半:アムネスティ・インターナショナルの人権運動をテーマにしたイギリス製のドキュメンタリー2本の配給権を獲得。1982年にその1本『The Secret Policeman's Other Ball』がそこそこの成功を収め、社会派ドキュメンタリーやアートハウス系の作品を公開する会社として認知される。
 
1989年:スティーブン・ソダーバーグの『SEXと嘘とビデオテープ』がカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、アメリカの独立系映画会社としてはもっとも成功した会社と評価がアップ。さらに『クライング・ゲーム』(1993)の成功を受け、ディズニーがミラマックスを買収。兄弟二人は大手スタジオの影響力を背景にした企業トップとして辣腕を振るうことに。翌1994年は『パルプ・フィクション』が大ヒットするとともにアカデミー賞作品賞候補に! 1997年に『イングリッシュ・ペイシェント』でハーヴェイは初オスカー受賞。以来、ワインスタイン兄弟は数々のオスカー候補やオスカーを獲得。
 
2005年:ミラマックスを去って、映画やTVドラマの製作と配給を手がけるワインスタイン・カンパニーを設立。今にいたるまで『愛を読む人』『英国王のスピーチ』『アーティスト』『世界でひとつのプレイブック』など数々の映画賞に輝く作品を製作&配給。
 
2017年:セクハラ&レイプ疑惑が公となり、ワインスタイン・カンパニーをクビに! 製作者組合からもアカデミー協会からも次々と権利剥奪され、過去に受賞した勲章や名誉職も剥奪され続けていて、もはや裸の王様状態!

Text : Peaches

    • セレブウォッチャー・ピーチズ/セレブゴシップ命の映画ライター。365日24時間体制(!?)でジューシィな最新ネタをパトロール中!

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