ルーニー・マーラ、男女の賃金格差の議論は「間違っている」
今年のアカデミー賞では映画『キャロル』で助演女優賞にノミネートされているルーニー・マーラ。エンタメサイト「Deadline」のインタビューで男優と女優の賃金格差に関する議論についてコメントしたそう。
インタビューでルーニー・マーラは、男女の賃金格差について「私たちは間違った議論をしている」「議論は私たちが男優と同じだけギャラをもらっていないということではなく、その差がなぜ生まれるのかについて話し合うべき」と語ったそう。賃金格差は「もっと大きな何かの副産物に過ぎないから」とか。
“もっと大きな何か”についてもルーニーはコメント。「この業界にいる女性、他のあらゆる業界で女性について語るとき、私たちも他の人たちもある特定の言葉を用いる。それは男性を説明するときには決して使われない」と、女性だけにある種のレッテルが貼られることを指摘したそう。
さらに彼女自身のギャラ格差体験についてもコメント! 正当な理由なく男優と賃金差をつけられたことが一度だけあるそう。作品名は明らかにしてくれていないけれど『ドラゴン・タトゥーの女』ではないもよう。ルーニー曰く「あのときの私は無名の存在だった。観客はみんなダニエル・クレイグを見に来ていたから」ギャラの差は当然とか。
男女格差は賃金だけではなく、根深いところにあると指摘するルーニー。声を上げアクションを起こす女優や女性監督も現れる中、今後どう変化していくのか注目したい。
text : Yoko Nagasaka