弟が明かす、故ダイアナ元妃が手袋をしなかった理由とは?
肉声テープを使ったドキュメンタリー番組も製作され、改めて注目を集める故ダイアナ元妃。公務のとき手袋をしていなかった理由を弟のチャールズ・スペンサー伯爵が語った。
エリザベス女王を始め公務で外出するときには手袋を着用、そのまま握手をすることも多い王室の女性たち。でも故ダイアナ元妃は手袋をしない主義だった。
元妃の弟のチャールズ・スペンサー伯爵は最近のインタビューでその理由について説明。「彼女は手袋をするタイプの人ではありませんでした」「彼女は人とのふれあいを非常に大切にしていたのです」。
1987年、元妃がロンドンの病院を訪れエイズ患者の男性と握手したとき、手袋をしていなかったのは有名な話。当時はエイズに関する知識が浸透していなかったことから、接触で感染するのではないかと怖がられていた。スペンサー伯爵曰く「あの日大切だったのは『この紳士に私は触ります』というメッセージを明確に伝えることでした。そして苦しんでいる人と同じ社会で共存できること、私たちが彼らを助けなくてはいけないということを伝えることでした」。
また現在バッキンガム宮殿ではダイアナ元妃の遺品を展示中。この展示会のキュレーターも「元妃はファッションを愛していたが、チャリティ活動にも集中していた。だから彼女はファッションをチャリティ活動のために使う方法を見つけようとした」と語っている。
生前、「HIVに感染している人と知り合うことは危険ではありません。握手し抱きしめることができるのです。そして彼らもそれを必要としています」と語っていた元妃。手袋をつけるか、つけないか、些細に見える決断にもそのポリシーが表れている。
text : Yoko Nagasaka