ドラマ「HAWAII FIVE-0」のプロデューサーが人種格差問題に反論!
主要キャストの1人、ダニエル・デイ・キムが待遇の格差を理由に新シリーズを降板したドラマ「HAWAII FIVE-0」。プロデューサーが反論した。
先日明らかになったチン・ホー・ケリー役のダニエル・デイ・キムの降板。さらに韓国系カナダ人女優のグレイス・パークも降板することが報じられ、相次ぐ降板は白人俳優に比べてギャラが低いことが理由だと言われていたけれど、これに対してドラマのエグゼクティブプロデューサー、ピーター・レンコフが反論した。
レンコフは先週、Twitterでファンにメッセージを発表。「テレビ局CBSはダニエルやグレイスとの交渉において寛大かつ積極的」だったけれど「2人とも契約を延長しないことを決めた」と説明。さらに「ダニエルとグレイスは前例がないほどの昇給を提示されたけれど、彼らはドラマを離れることを決めた」とも。
つまりテレビ局側がいい条件を提示したのに、彼らが受け入れなかったというのがレンコフ側の主張。「前例がないほど」とわざわざ強調するあたりに彼の不満が感じられるけれど、気をつけなくてはいけないのはこれが「昇給」であり「前例がないほどの高額ギャラ」ではないこと。「前例がないほど昇給」しても白人俳優のギャラには届かなかった可能性も大!
「『HAWAII FIVE-0』はこれまでも、これからも、ドラマ界で最も多様なキャストが出演する作品であり続ける」と宣言したレンコフ。格差疑惑が生じた今、その多様性をどう実現していくのか要注目。
text : Yoko Nagasaka