次期フランス大統領エマニュエル・マクロン氏、「ゲイ疑惑はミソジニーの表れ」
フランスの新大統領に決まったエマニュエル・マクロン氏。なんとロシアのタブロイド紙が「ゲイのサイコパス」と評し、注目を集めている。
ロシアの新聞「コムソモリスカヤ・プラウダ」はエマニュエル・マクロン氏が上半身裸で登場した雑誌『ギャルソン』の表紙を掲載。この雑誌がLGBT向けであり、雑誌の表紙に「カミングアウト」とあったことから同紙は「マクロンはゲイだと告白している」と解説。
さらに「サイコパスが全員そうであるように彼は自分の掲げる、より壮大な目標を信じきっている。マクロンはフランスを愛さず、フランス国民のために戦うこともないだろう」と批判!
courtesy of Garcon Magazine via Instagram
実はこれ、雑誌『ギャルソン』がフォトショップで加工して作った上半身ヌード。対立候補のマリーヌ・ル・ペン氏と異なり、マクロン氏が同性婚の支持者であることから「ギャルソン」は表紙に起用したもよう。でも選挙期間中には、このようにマクロン氏がLGBTの権利を支援する一方で女性と結婚していることを理由に「彼はゲイであることを隠すために、24歳年上の女性と結婚している」と中傷するル・ペン支持者もいた。
マクロン氏はその中傷に対して「ホモフォビアの表れ」とコメント。さらに「もし私が妻より20歳年上であれば、私が妻と親密な関係を持っていないと考える人はいないだろう」「そういう批判の根本にはミソジニー(女性嫌悪)がある」と指摘している。
これらの発言からも、LGBTの権利や男女差別の問題に関してリベラルなことがうかがえるマクロン氏。とはいえ思想や政治方針についてはまだまだ未知数な部分も! これからどのような政治手腕を発揮していくのか、注目していきたい。
text : Yoko Nagasaka