アカデミー賞の前哨戦として注目される全米映画俳優組合（SAG）賞。注目はマーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』。キャスト賞など4部門の候補に上がっている。またゴールデングローブ賞にもノミネートされているティモシー・シャラメとシアーシャ・ローナンもノミネート。ドラマの部では「ビッグ・リトル・ライズ〜セレブママたちの憂うつ〜」。なんと5人枠の女優賞候補の3人がこのドラマから選ばれるという快挙！

もう1つ大きな注目を集めているのは授賞式の演出。式のエグゼクティブプロデューサー、キャシー・コンネルはプレゼンターをすべて女性にする予定だと明らかに。新聞「ニューヨークタイムズ」に「非常に難しい時期に非常に難しい問題について、自分自身を危険にさらして声をあげた女性たちを賞賛したい」とコメント。

これまでSAG賞の授賞式には司会者がいなかったけれど、今年からは司会者も登場する予定。記念すべき初代司会者にはクリスティン・ベルが抜擢された。クリスティンは「私は女性初の司会者ではないわ。初の司会者なの。最初の1人に女性が選ばれたということは、私の生殖器が無関係であることを意味しているのよ」とコメントしている。

授賞式は来年1月21日（日）。女性主導でどのような授賞式が行われるのか、楽しみにしたい。

ノミネートは以下の通り。
【映画の部】
キャスト賞
『The Big Sick（原題）』
『ゲット・アウト』
『Lady Bird（原題）』
『マッドバウンド 哀しき友情』
『スリー・ビルボード』

主演男優賞
ティモシー・シャラメ（『Call Me by Your Name（原題）』）
ジェームズ・フランコ（『The Disaster Artist（原題）』）
ダニエル・カルーヤ（『ゲット・アウト』）
ゲイリー・オールドマン（『ウィンストン・チャーチル／ヒトラーから世界を救った男』）
デンゼル・ワシントン（『Roman J. Israel, Esq（原題）』）

主演女優賞
ジュディ・デンチ（『Victoria＆Abdul（原題）』）
サリー・ホーキンス（『シェイプ・オブ・ウォーター』）
フランシス・マクドーマンド（『スリー・ビルボード』）
マーゴット・ロビー（『アイ、トーニャ』）
シアーシャ・ローナン（『Lady Bird（原題）』）

助演男優賞
スティーヴ・カレル（『Battle of the Sexes（原題）』）
ウィレム・デフォー（『The Florida Project（原題）』）
ウディ・ハレルソン（『スリー・ビルボード』）
リチャード・ジェンキンズ（『シェイプ・オブ・ウォーター』）
サム・ロックウェル（『スリー・ビルボード』）

助演女優賞
メアリー・J・ブライジ（『マッドバウンド 哀しき友情』）
ホン・チャウ（『ダウンサイズ』）
ホリー・ハンター（『The Big Sick（原題）』）
アリソン・ジャネイ（『アイ、トーニャ』）
ローリー・メトカーフ（『Lady Bird（原題）』）

スタントアンサンブル演技賞
『ベイビー・ドライバー』
『ダンケルク』
『LOGAN／ローガン』
『猿の惑星: 聖戦記』
『ワンダーウーマン』