作品賞のプレゼンターであるフェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティに主演女優賞の結果が書かれた封筒を渡してしまったことから発生したと報じられている今回の事件。この封筒を管理している大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパースの会計士ブライアン・カリナンが犯人だったことが明らかになった。

各部門の結果が書かれた封筒が2セットあり、左右の舞台の袖にいる2人の会計士カリナンとマーサ・ルイズがそれぞれ正しい封筒をプレゼンターに渡す、というのが賞の進行手順。2人のうち、間違えちゃったのがカリナンであることが確認されたと報じられている。

さらにカリナンが封筒を渡す直前にツイートしていたことも発覚！　ニュースサイト「ウォールストリート・ジャーナル」によると、カリナンは問題の封筒を渡す3分前に「最優秀主演女優賞のエマ・ストーンがバックステージにいる！」とツイート、エマの写真まで投稿していたとか。間近で見るエマに興奮、写真を撮ったりツイートしたりしている間に、手元がおろそかになってしまった可能性が非常に濃厚。このツイートはすでに削除されてしまっているという。

授賞式後、一部からは陰謀説や「司会のジミー・キンメルのいたずらだ」など様々な噂や憶測が浮上。中には「主演女優賞のプレゼンターだったレオナルド・ディカプリオが自分の封筒をウォーレンのものとすり替えたんだ」という説まで出てきていたけれど、箱を開けてみれば女優を目の前にして舞い上がってしまった会計士の注意不足が原因！　アカデミー賞の歴史に残ること必至の今回の大ハプニング。「仕事しながらのツイートは大変危険！」という世界規模の教訓になった。