ルーニー・マーラ、ケニアの孤児院視察をきっかけにアフリカでNPO団体を設立
父親がニューヨーク・ジャイアンツの副社長、母方の曽祖父がピッツバーグ・スティーラーズの創設者、父方の曽祖父がニューヨーク・ジャイアンツ創設者というお嬢様セレブ、ルーニー・マーラがアフリカでチャリティのためのNPO団体を設立した。
きっかけはケニアの孤児院を視察したことだが、ニューヨーク大学在籍時に、「授業があまりにもつまらない」という理由で自分で独自の専攻科目「アフリカについて書く」を作ったことがある。ということでアフリカへの入れ込みぶりも別に一朝一夕にして起こったわけでもない様子。
ケニア、ナイロビの孤児院を視察して目の当たりにしたことが人生を変えたと本人も認めている。
「そこで見たことはとても……シュールだった。ただただ圧倒され、どうしようもなく絶望した気分になったわ。でも、それと同時に、信じられないほどの体験だった。そこで私はたくさんの子どもたちと素晴らしい絆を結ぶことができたの」と語るルーニー。
再訪するに当たって、彼女はUweza Aid Foundationという貧困の環と闘うためのNPO団体を立ち上げた。ルーニーはごくわずかな人々しか救えなくても、変化を起こすことができてうれしく感じているそうだ。
「そこで行われていることを変えることはできないのはわかってたわ。だけど少なくとも、私が愛と関心をもって育てる何人かの子どもたちを助けることができる……私たちはサッカー・リーグと、ジャーナリズム、そして個人指導のプログラムを創設したわ。これは別に『車輪の再発明(英語の慣用句で広く受け入れられ確立されている技術や解決法を知らないか、または意図的に無視して、同様のものを再び一から作ること)』というわけでもなく、また何百、何千もの命を救うわけでもない。だけどこれもまたひとつの方法なの。そこに通って、毎週サッカーをすることが、子どもたちにとってどれほど大きな意味をもつかということでね」
text : Ryoko Tsukada