VIKTOR & ROLF
ヴィクター&ロルフ
シュールなチュールを駆使したヴィクター&ロルフによる彫刻的表現
ランウェイ正面にはスワロフスキーが散りばめられた大きな地球儀が置かれ、元モロコ(Moloko)のヴォーカリスト、ローシーン・マーフィーが臨月の身重な身体に大きなチュールのドレスをまとって登場。そして、彼女の歌でショーが華やかにスタートした。
今季のビッグトレンドともいえるランジェリーを取り入れながら、チュールを束ねて立体的に飾ったジャケット、チュールフリルを飾った奇想天外なワンピースなど、ほとんど全てのアイテムにチュールが使われていた。そして圧巻だったのが、グランドソワレのシリーズ。直角に大きな穴を開けたもの、水平に一部を刈り取ったもの、縦にばっさりとカットしたものなど、彼らにしか表現し得ない彫刻的でシュールな作品ばかりが登場して、会場は拍手喝采の嵐となった。
2010年春夏パリコレクション
開催日 : 2009年10月3日(土)
会場 : Espace Ephemere Tuileries
text : Tomoaki Shimizu
問い合わせ先
ここのえ
tel. 03-5794-9331
http://www.viktor-rolf.com/