VIKTOR & ROLF
ヴィクター&ロルフ
シュールレアリズムなドレープ使いで クリエーションの高さを披露
ランウェイの奥に、ローマ・ギリシャ時代の彫刻のレプリカが置かれていた「ヴィクター&ロルフ」。その彫刻こそがインスピレーション源だった今シーズンは、一大トレンドであるドレープを、彼ららしい手法で料理したシルエットが印象的だった。
ドレープを縫いつけて固定したトレンチ、劇場のどん帳を思わせるドレープのワンピース、パッチワークでドレープのひだを描いたトロンプルイユ(だまし絵)のワンピースなど、思わず笑みがこぼれてしまうユーモラスなアイテムばかり。まるで岩のように、凸凹にパッチワークを施したコート、小さな花とスワロフスキーのカボション(半球形にカットされた宝石)を刺しゅうしたロングドレスなども圧巻で、相変わらず期待を裏切らない斬新なルックが多数登場したコレクションとなった。
2009-10年秋冬パリコレクション
開催日 : 3月9日(月)
会場 : Salle Freyssinet
text : Tomoaki Shimizu
BGM:Joost & Sander @ Star Studded Studios
問合せ先
ここのえ tel.03-5794-9931