ホテル・レストランのシェフに習う、本格モロッコ料理教室がオープン
マラケシュのメディナにある伝説的なホテル・レストラン「ラ・メゾン・アラブ」のオーナーがプロデュースした、本格的なモロッコ料理の料理教室を訪問。本場のタジンやクスクス料理を習う!
北アフリカに位置するモロッコのマラケシュは、世界中の人々が憧れる旅のディスティネーション。パリからなら、飛行機で3時間で行けるエキゾチックな都市です。
今回はマラケシュのメディナ(旧市街)にある高級リアド(伝統的な邸宅を改装したホテル)、「ラ・メゾン・アラブ」に新しくオープンした、モロッコの伝統的な料理を学ぶ料理教室を体験してきました。
「ラ・メゾン・アラブ」は、マラケシュで初めて創業されたモロッコの本格的伝統料理のレストランで、このレストランに魅せられたファブリッチョ・リュスポリ (Fabrizio Ruspoli )がこの店を買い取り、全面改装して、1998年にリニューアル・オープン。かつてはウィンストン・チャーチルをはじめ、各国の王室関係者やイヴ・サン・ローラン、現代ではカトリーヌ・ドヌーヴやフランスの大統領などセレブたちが秘かに愛用する伝説のレストランとして、発展してきたそうです。そして、昨年より、メゾンの伝統料理をリスペクトして継承し、現代的な設備を取り入れたモダンな料理教室をオープン。北西アフリカで最大の規模を誇る料理のアトリエとして、注目を浴びています。
レッスンは、宿泊客でなくとも自由に参加できるので、ぜひトライしてみたいもの。
参加者も調理をする形で、モロッコの代表的な料理、タジンやクスクス、モロッコ風サラダ、デザートなどを熟練のシェフ=ダダ(伝統的なモロッコ料理を作るシェフのこと)から直々に学ぶことができるとあって大盛況。教室はホテルの中にも教室がありますが、昨年末に新たに郊外にも教室をオープン。ホテルから車で約15分ほどの場所にある広大な敷地の教室には、自家菜園やプールもあり、オリーブの木やブーゲンビリアに囲まれ、まるで楽園のようなシチュエーションです。郊外の教室への移動は、ホテルが送迎車を準備してくれます。
生徒たちは、本格的タジン鍋を使って料理が習えるとあって興奮気味。設備も完備し、生徒の調理台の前にはそれぞれテレビモニターがあり、ダダの調理の手元が見えるようになっています。
今回のメニューは、「レモン風味のチキンのタジン」と「なすとトマトのサラダ」。菜園で摘んできたフレッシュなローズマリーのハーブやレッドオニオンをみじん切りしたり、各種のスパイスを使い、チキンをタジンで蒸し煮していきます。なすとトマトのサラダもフライパンで炒めたりと、レッスンはスピーディに進んでいきます。レッスンのメニューは、季節によって、多少変わっていくそうです。
出来上がった料理は、美しくセッティングされたテーブルで試食。天気が良ければ外のテラス、寒いときには、テントで覆われた室内のダイニングテーブルでいただきます。希望すればワイン付きのコースもあり、最後にはパイ生地を使ったモロッコのスペシャルデザート、パスティアが供され、レストランで食事をしているような気分に浸れます。自分で作ったチキンのタジンは、レモンの酸味が効いて最高に美味! オリーブやオレンジの木々が茂る中での食事、そして光あふれるテラスでのミントティーのデモンストレーションなど、素敵な体験をすることができました。
伝統料理を継承するシェフに習う本格モロッコ料理。マラケシュに行くならぜひ参加してみて!
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ラ・メゾン・アラブ(La Maison Arabe)
1 Derb Assebe Bab Doukkala Marrakech Morocco
tel.212-524-38-70-10
ホテル宿泊料/145ユーロ~(朝食、アフタヌーンティー付き)
●料理レッスン
受講料 ・入会金なし、通常レッスン600ディルハム(約50ユーロ)、ワイン付きは750ディルハム(約60ユーロ)
マラケシュ市内の教室10名~、郊外の教室16名~
※通常は、フランス語と英語のレッスンのみ。日本語の通訳をつけることも可能。通訳料は1グループ1レッスンにつき1500ディルハム(約120ユーロ)。
申し込み先/reservation@lamaisonarabe.com
http://www.lamaisonarabe.com
photos & text : Mariko Awano