ゲストを感動させたい。 そう願い、作り続ける
レストラン リューズ/Restaurant Ryuzu
ジョエル・ロブションが手がけるレストランの数々で研鑽を積み、2011年に独立を果たした飯塚隆太シェフ。スペシャリテのひとつである「新潟産 八色椎茸をタルト仕立てに ラルドの薄いベールで覆って」は、「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」時代からの作り続けているメニュー。食べ進めると一口ごとに驚きや感激がある、フレンチの技法とオリジナリティを駆使した料理が印象的だ。「誠実でまっとうなおいしい料理。そして感動を呼ぶ料理を作り続けたいですね。もちろん、食べ手であるお客様ありき。自分自身も食べたいと思うことが大切。私にとって料理は“すべて”です」。
この店に触発されたと語るのは、「レストラン イリエ ル ジョワイユー」のシェフ、入江誠さんだ。「目標にしたいレストランです。オープン直前に挨拶をかねて食事に伺ったときのこと、かつてのロブションの流れにさらなる独創性が加わり、運ばれてくるどの料理も口に含んだ瞬間に無言で大きく頷いてしまいました。ひと言で表すと直球勝負といったところでした。食事の最後に飯塚シェフとお話をした際に彼はこう言いました。『流行りの料理や最新技術は若いシェフに任せる。自分は本当に旨いと思える料理を作るだけ』。このひと言が今の私のお店作りに大きく影響しています。『等身大の自分を皿の上に表現すればそれでいい』、私にはそう聞こえました」と熱く話してくれた。
SHOP INFORMATION
ランチ/12:00~13:30L.O.,ディナー/18:00~21:00L.O.
月曜
photo : Yukako Hiramatsu text : Yui Togawa