トレンド1　おいしい、楽しい！　Bean to Bar（ビーントゥーバー）
　
Bean to Bar（ビーントゥーバー）。この言葉が一昨年よりも昨年、昨年よりも今年、日本でも定着してきた感がある。ビーントゥーバーとは、アメリカで15年ほど前に生まれたチョコレート作りのスタイル。カカオ豆の焙煎からチョコレートまでを、作り手が自社工房で一貫して管理・製造、単一のカカオ豆（シングルオリジン）で少量生産されることが多い。カカオ豆の個性を活かすためにカカオ分70%以上のハイカカオ・チョコレートを使うことが多く、酸味や苦味の強さから食べにくさを感じる人もいるのでは？　でも今年は「また食べたい！」と素直に感じられるような、“食べやすさ”と“おいしさ”を持ったビーントゥーバーが注目を集めているので要チェック。

たとえば、「ショコラティエ パレ ド オール」の三枝俊介氏による「ビターミルクタブレット」シリーズは、カカオ分51％の世界初の産地別ミルクチョコレート。日本人の嗜好にあわせてあくまでも「おいしい」を追及した、ハイカカオのミルクチョコレートのバランスは早くも話題だ。また、「テオブロマ」の土屋公二シェフによる新作「ベリ－・ベリ－ ビーントゥーバー」（小田急百貨店限定販売）は、カカオ分60%のフルーティーなビーントゥーバーチョコレートにブルーベリーとクランベリーをあしらい、チョコレートもパッケージもかわいいルックスになっていて、親しみやすい。だから、おいしい＆楽しいを軸にしたビーントゥーバーは、バレンタインギフトにもおすすめ！　ハイカカオで個性的な味わいの上級者向けビーントゥーバー・チョコレートに手がなかなかのびなかった人も、こういったラインナップを通してなら、肩肘はらずにカカオの豊かな風味を存分に味わい、ビーントゥーバーを楽しむきっかけになるはずだ。
 
トレンド2　ビューティ＆ヘルシーな、機能派チョコレートが多数登場
　
おいしいチョコレートを食べたいけれど、カロリーや糖分が気になって……。そんな気持ちを軽減してくれるチョコレートが、チョコレート専門店から多数登場しているので見逃さないで！　2002年から美容と健康に配慮したチョコレートを開発し続けている「ショコラティエ パレ ド オール」からは、人気の「からだにおいしすぎるショコラ」のバレンタイン限定バージョンが販売されるほか、スペインの老舗ショコラトリー「カカオサンパカ」が、今年初めてスーパーフードを取り入れたチョコレートをスタート。ショ糖のかわりにマルチトールを使用することで、カロリーを50%オフにおさえ、「アサイー バナナ」、「チアシード ココナッツ」など、フルーツとペアリングさせたタブレットになっている。

また、銀座三越限定の「ショコラボーテ」は、美容と健康をテーマにしたチョコレートブランドで、コラーゲン、カシスポリフェノール、オリゴ糖、ドライフルーツなどをチョコレートと合わせた商品が人気。さらに、元アロマセラピストのショコラティエールによるブランド「アメリア・ロペ」は、ナチュラルなアロマをチョコレートに配合。こちらは、高島屋限定販売だ。香りによって心と体にアプローチする新発想のチョコレートたちは、ほかにも登場してきているようだ。このように、カカオ自体が持つ風味の個性や健康成分など、これまで以上に食素材としてカカオが注目を集めているので、ぜひチェックしてみて。
自分好みのおいしいビーントゥーバーや、ヘルシーでキレイになれるチョコレート。今年は、こういったテーマを参考に、バレンタインギフトやごほうびチョコを、選んで！