暑い国で食べるからおいしい! アイスカチャンとその仲間たち
一年中真夏のシンガポール、当然のごとく冷製デザートは百花繚乱なわけですが、そんな激戦の中を長きに渡って定番スイーツの座に君臨し続けているのが今回ご紹介する「アイスカチャン」です。
まずは、こちらの「スノーアイス」。スノーアイスとアイスカチャンの決定的な違いは、氷自体に味が付いているという点です。写真はすべて「Ji De Chi」のスノーアイス(5.5ドル)。左から、オリジナルミルク、抹茶、マンゴーパッションフルーツ。
氷自体がジュースから作られているので、粘り気があり、削るとひらひらのリボンのように積み重なっていくのが特徴。口の中でサラサラ~と溶けてしまいますが、味がいつまでもしっかりと残っていてフルーツを食べているのかと思うくらいです。元々は香港から来たスタイルのかき氷ですが、シンガポールにすっかり定着しています。
こちらは、「味香園官甜品」のマンゴーと抹茶(各5ドル)。
そして、もうひとつのお仲間スイーツというのが、こちらの「チェンドル」です。アイスカチャンと同じようにトッピングの上に氷を削り、グラメラカシロップとココナッツミルクをたっぷりかけますが、名前にもなっているチェンドルというゼリーが入るのが特徴です。
こちらがチェンドル。パンダンリーフで着色をした米粉やタピオカ粉から作られたゼリーです。チェンドルは、ココナッツとグラメラカの甘さが絶妙で、小豆などのトッピングの量が断然アイスカチャンより多い! 1度食べるとリピートしたくなるデザートです。
写真右から、「Chendol Melaka」のチェンドル(1.8ドル)と「Hollywoodのチェンドル(2.5ドル)。
今回、いろいろな店を訪ねて感じたことがあります。それは、フードコートからアイスカチャン屋さんが減っていること。最近フードコートの賃貸料が値上がりしていて撤退するお店が多くなったと良く新聞などに書かれていますが、アイスカチャンなどのデザートであのお値段では、なかなか難しいのでしょうか。お店を回りながら少し寂しい気持ちになりました。
どこのお店も特徴があり名店ぞろい、このままみんなに愛されながら続いていくことを願うばかりです。
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Healthy dessert
Blk6 Tanjon Pagar Plaza #02-35 Tanjong Pagar Market&Food Court
定休日/不定休Liang Liang Garden
30 Seng Poh Raod #02-75 Tiong Bahru Market and Food Centre
定休日/月曜日Hollywood
207 New Upper Changi Road #01-64 Bedok Interchange Food Centre
定休日/水曜日Annie’s Peanut Ice Kachang
20 Ghim Moh Road #01-35 Ghim Moh Market&Food Centre
定休日/不定休糖水先 Dessert First
8 Liang Seah Street #01-04 Liang Seah Court
営業時間/16:30~24:30(金曜・土曜は、13:00~25:00、日曜は、13:00~24:30) 無休記得吃 Ji De Chi
8 Liang Seah Street #01-03 Liang Seah Court
営業時間/11:00~23:00(金曜・土曜は、~23:30) 無休味香園甜品 Mei Heong Yuen Dessert
66-67 Temple Street
営業時間/10:30~20:30 無休Chendol Melaka
15 Upper East Coast #02-35 Soy Eu Tua Coffee Shop
定休日/月曜日
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haru●商社に勤務後、1997年に渡仏。フランス・パリRits Escoffierにて製菓のDiplomeを取得した後、Hotel Ritsにてスタージュ。1999年2月より13年間、東京駒沢の自宅にてEcole de patisserie chez haruを主宰。現在、シンガポールに場所を変えて活動中。新店mp立ち上げ、メニュー開発、レシピ提供をしている。
http://www.mangosteen.com.sg/lesson/culture-cake/