さて、今年はと言うと、－196℃の液体窒素で作るアイスクリームがブームの兆しがあるということで、飲食店の激戦区でもある若者の街・弘大（ホンデ）へ取材に行ってきました。　
　
　

今回訪れたのは、弘大の中でも最も人通りが多く、可愛い洋服屋などが立ち並ぶ通称・駐車場通りにある液体窒素アイスクリーム専門店「AZOTO」。店名もずばりイタリア語で窒素だそうです。液体窒素を使って瞬時に凍らせて作る、出来たての新鮮なアイスクリームを味わえると、５月２日に開店したばかりですが、連日若者で賑わっています。

ベースはミルク、ヨーグルト、水の３種類。それぞれのベースにマッチする果物やチョコレートなどの素材を、独自の技術でベースに加えて作ったエキスを液体窒素で冷やし固めるそうです。－196℃で急速冷凍するため、氷の結晶がとても細かくなり、スプーンですくった時はねっとりとしているのに、口の中ではふあっと溶ける、なめらかでさっぱりとしたヘルシーなアイスクリームです。　
 
注文すると、目の前で店員の方が作ってくれるのですが、そのパフォーマンスも人気の一つです。まず、攪拌機のボールにエキスを投入し、液体窒素を加えながらミキシングしていきます。

窒素の量とミキシングの時間によって味が決まるので、慎重に。メニューによっては、途中でフレッシュフルーツなどを加えます。急冷するため、モクモクとした煙が辺りを覆い、ちょっとびっくりしますが、煙がなくなるとアイスクリームの出来上がりです。

その間は１分くらいですが、マジックを見ているみたいで、結構楽しめます。

私がトライしたのは、ブラウニー。ブラウニーも手作りだと聞き、期待大でしたが大正解。ミルクベースのエキスにブラウニーを加えて出来上がったアイスクリームは、ブラウニーが練り込まれている感じで、ほんのり甘いミルクアイスとブラウニーが一体となって溶けていく感触がなんとも言えません。トッピングのブラウニーはしっとりとしていて、これも大満足でした。アイスクリーム特有のべたつきもなく、軽い食感なのでぺろりと食べられます。

一番人気のグレープフルーツは、アイスクリームというよりシャーベット。生のグレープフルーツを絞って使用しているため、口に入れるとアイスなのにフレッシュジュースを食べているような不思議な食感です。後口はとてもさっぱりしていて、これからの季節にうってつけです。

トッピングもかわいい、マンゴーは舌触りがとてもなめらかで、ナチュラルな味わい。新鮮な生のマンゴーを使っているので、マンゴー好きにはたまらない一品です。

このほかに、アップルヨーグルト、チョコレート、チェリーなどがありますが、季節によって種類が変わっていくそうです。マッコリやレットブルーなど弘大の街らしいフレーバーも登場する予定です。また週末限定のメニューもあり、訪れるたびに違う味を楽しめるのもいいですね。

テイクアウトのみですが、イケメンの店員さんが作ってくれるアイスを片手に、弘大の街を散策して、ソウルっ子になった気分を楽しんでみてください。　
　
 
ブラウニー、グレープフルーツ、マンゴー、アップルヨーグルト、チョコレート　4,000ウォン
チェリー　4,500ウォン