特集 2016/2/24(水)
世界のおやつ from Paris/おおみやかな

フランス発の最旬スイーツ「ガトーマジック」って知ってる?

ガトーマジック(魔法のお菓子)。2014年8月にフランスの料理・菓子研究家がレシピ本を出版すると、瞬く間に注目をあび、その人気はうなぎのぼり! 世界に広がり、遠くアジア諸国まで翻訳本が出版されるまでになりました。その話題のスイーツがなぜ多くの人の心を掴んで離さないのか? 早速このガトーマジックの人気の秘密を解き明かしてみましょう。

2015年12月12日、活気あふれるパリ11区にオープンした「Patisserie NANAN パティスリーナナン」。明るくて居心地のいい店内に並ぶ完成度の高い菓子やヴィエノワズリーに、街行く人々も足を止めずにはいられません! 店名は今はほとんど使われていない古いフランス語で、”砂糖菓子“という意味だそう。子供に使うようなかわいらしい言葉でもあるそうで、店のイメージにもぴったりでした。購入したスイーツやパンは、カフェでドリンクと一緒に食べられるのもうれしい。

シェフパティシエールは、作家由希子さんとソフィー・ソヴァージュさんの2人。パリの有名店「ピエール・ガニエール」でレストランパティシエールとして勤務していた時に出会い、その後お互いの職場を変えつつも友人として時間を重ね、去年、独立に至ったそう。ともにパリの有名ホテル、ブティックパティスリー、レストランパティシエ勤務経験を持つベテランです。そんな彼女たちが提案した、アレンジ版ガトーマジックがこちら!

「抹茶とカシスのガトーマジック・タルト仕立て」
<材料>
サブレ生地
・バター(食塩不使用) 300g
・粉砂糖 200g
・アーモンドパウダー 60g
・塩 5g
・小麦粉 500g
・卵 100g
コンフィチュール
・冷凍カシス 200g
・砂糖 100g
・ペクチン 3g
ガトーマジックベース生地
・卵 4個
・砂糖 140g
・牛乳 500g
・溶かしバター(食塩不使用) 125g
・小麦粉 100g
・抹茶 10g
 
<下準備>
オーブンは150℃に温めておく。ガトーマジックベース用に小麦粉と抹茶をふるいにかける。卵を卵白と卵黄に分ける。
<作り方>
1.サブレ生地を作る。粉類と角切りにしたバターを合わせて混ぜ、パラパラした状態になったら卵を加え生地をまとめる。ラップに包み、冷蔵庫で生地を寝かせる。生地を4mmにのばし、24cmのタルト型に敷き詰める。重石を中に敷いて余熱したオーブンで空焼きする。途中で重石を外し、きつね色になるまで焼く。
2.コンフィチュールを作る。カシスを鍋に入れて温める。砂糖とペクチンを混ぜ、40℃になったらカシスに加えて沸騰するまで混ぜながら加熱する。
3.ガトーマジックベース生地を作る。卵黄に4分の3量の砂糖を加え、泡立て器で白くなるまで混ぜる。
4.3に溶かしたバターを加え、ふるった粉を加えてよく混ぜる。
5.室温の牛乳を4に少しずつ加えてダマにならないように混ぜる。
6.卵白を良く泡立てて、最後に残った4分の1量の砂糖を加え、10秒ほど混ぜる。
7.5に6を加えて、卵白が消えないように混ぜる(卵白はボソボソの状態でOK)。
8.用意した型にカシスのコンフィチュールを敷き詰め、生地を型のふちまで流し、余熱したオーブンで50分焼く。
9.粗熱を取ってから冷蔵庫で最低2時間冷やす。
<ポイント>
牛乳を加えるときに、少量づつ加え混ぜていくことでダマになりにくい。生地とメレンゲを混ぜ合わせる時は、メレンゲを潰しすぎないようにする。
 
この抹茶とカシスのガトーマジックは、バランスの良い甘さ、酸味、渋み、そしてガトーマジックの持つ3層のテクスチャーに加え、タルト生地の心地良い食感が新たなガトーマジックの可能性を引きだしてくれます。店に並ぶ可能性は? の質問に「あり得ますね!」とのお答え。取材撮影中も、オリジナルのガトーマジック作りを「面白い!楽しい!」と笑顔で手際よく作業をすすめていた2人。店の居心地の良さにも、2人の人柄があふれていました。
 
>>次のページでは、レストランが作るガトーマジックをご紹介!

  • Patisserie NANAN(パティスリーナナン)
    38, rue Keller 75011 Paris
    tel. 09 83 41 38 49
    営業時間/8:30~20:00 土・日曜は、10:00~
    定休日/月曜、火曜日

  • Restaurant ALLIANCE(レストラン アリアンス)
    5,rue de Poissy 75005 Paris
    tel. 01 75 51 57 54 10
    営業時間/12:00~14:00 19:30~22:00
    定休日/土曜、日曜

  • おおみやかな●日本・フランス国内のレストランにて仏料理と菓子を学ぶ。パリ在住日本人と結婚後、自宅での料理教室活動を開始し日本でも簡単に再現できる仏家庭料理レシピを紹介。育休中にトータルフードコーディネーター資格取得。ヴァンブの蚤の市がパワースポット。

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