特集 2013/7/29(月)
世界のおやつ from Paris/Mademoiselle A

パリのシュー専門店にニューカマー登場!

シュークリーム、エクレアなどシュー生地を使った専門店が続々とオープンするパリ。その中でも6月にオープンした「La Maison du Chou」のシュークリームは目からウロコのフレッシュな美味しさ。ひと味もふた味も違うその絶品の味の秘密とは?

賑やかなサンジェルマン・デプレ教会の裏道にあるとは思えないほど静けさを保つファステンバーグ広場。元アトリエ兼邸宅を改装した画家ドラクロワの美術館やインテリアショップが並ぶ、落ち着いたこの広場にちょこんと現れたのが、シュー専門店「ラ・メゾン・デュ・シュー」。私のエクレア&シュー好きを知っている友人から聞いて訪れたのですが、シンプルな昔ふうのフランスのカフェらしい外観&インテリアを目にした途端「ここは当たりだわ……」とおやつハンターの直感がピピっと反応。

中に入ってすぐのカウンターには、藤のカゴにひと口サイズのコロコロっとしたシューがこんもり♪ いえ、でもシューしか見当たらないんですが、どんな味があるの? という質問に「うちはナチュール、カフェ、ショコラの3種類だけ。注文が入ってからクリームを詰めるんです」と、ちょっとイケメン君の店員さんの答え。

詳しく話を聞くと、近くにある2つ星レストラン「ルイ・トレーズ」のシェフ、マルティネス氏がオープンさせたお店で、素材に自信があるからこその潔いラ インナップなのだとか。マルティネス氏のお祖母さまの得意スイーツがシュークリームで、氏にとってはシュー=プルーストのマドレーヌ的存在だったのだそ う。

ちょっといい話、とほっこりしていると「うんちくはさておき、まずはひとつ食べてみて」と薦められたので、最もベーシックなナチュールを注文してみまし た。今まで食べたどのシュー生地よりも(自分で作ったものより)香ばしくてサクサクとした皮の中には、サバイヨンクリームをベースにフロマージュ・ブラン を足したちょっと酸味のあるクリームがたっぷり。生クリームでもない、カスタードクリームでもない、甘さを控えた軽い味わいは……ひとことで言うなら「フ レッシュ!!」そのもの。その後、他の味もいただきましたが、おすすめは絶対に「ナチュール」です!

皮の新鮮さをキープするために、このショップではなくレストランの厨房で少量ずつ焼いて運び、クリームもすぐに取り出せるようカウンター下に専用冷蔵引き 出しを設置。使用している原料はすべてレストランと同じクオリティーのものだとか。オーダーすると、目の前でクリームを入れてくれる動きもたい焼きやたこ 焼きの実演販売を見ているようでちょっと楽しい。わずか3テーブルですがイートイン可能。この辺りは有名カフェも多いのですが、常に人で一杯なので、落ち 着いた休憩がしたいな~という時にはぴったりの場所と言えそうです。
 
シュー 各1.7ユーロ
3フレーバーのセット 5ユーロ

  • Mademoiselle A●女性誌の編集に携わったのち、2003年に出版社を退社、渡仏。パリをベースに食やビューティー、インテリアなど雑誌や書籍のコーディネイト&執筆を手がける。美味しいおやつとコーヒーをそばに、編み物に没頭するのが至福の時間。

  • La Maison du Chou
     
    7,rue de Furstenberg 75006 Paris France
    tel. 33(0)9 54 75 06 05
    営業時間/11:00~19:00
    定休日/日曜

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