特集 2016/11/2(水)
世界のおやつ from London/五月ギャンブル

まるで宝石箱! ロンドンの超一流パティシエが作りだす、世にも美しいエクレア

ロンドンの一等地で味わう高級エクレアは、目でも舌でも楽しめる芸術品でした!

ロンドンの高級住宅地、サウス・ケンジントンに2015年にオープンした「Maitre Choux(メートル・シュー)」。“シューの達人”という意味のこのショップには、連日カラフルなエクレアを求める人たちの行列が絶えません。

それもそのはず、このエクレアを作りだしているのはロンドンやバルセロナの有名店でヘッド・パティシエとして腕を磨き、2014年には「UKベスト・デザート・オブ・ザ・イヤー」も受賞したホアキン・プラット氏。ミシュラン3つ星レストラン出身のパティシエのデザートが食べられる店は、ロンドンではここだけなのです!
 
店内に一歩足を踏み入れると、そこにはまるで宝石箱のなかにいるよう! キラキラと光る色とりどりのエクレアがお行儀よく並んでいてテンションも一気に上昇します。

タヒチアン・バニラ、ダーク・チョコレート、ピスタチオ、スパニッシュ・ラズベリー……などのエクレアたち。

想像していたサイズよりも、ふたまわりほど小さいサイズです。こんなブローチが売っていたら、秋冬のジャケットやコートにつけたくなっちゃうくらいかわいい(笑)。表面のツヤ、等間隔に入った極細のライン、色のバランスを考えて振りかけられたスプリンクルなど、ひとつひとつが本当に丁寧に、繊細に作られていることが、見ているだけでもわかります。

私は迷わず深紅の「ラズベリー・エクレア」をトライ。フランス菓子らしくシューの部分も焼き込んであって、生地の味をしっかりと味わえるところにレベルの高さを感じます。そしてラズベリー・クリームが、ムースのようなテクスチャーで絶品! でございました。このエクレア、お値段はひとつ5ポンド(約¥522)と少しお高め。

ですが、なかには10個で3.5ポンド(約¥365)とおトクで庶民的なシューケットもあるのでご心配なく! こちらはシュー生地をパールシュガーでコーティングしたシンプルなお菓子ですが、前出の通りの生地自体のおいしさが前面に押し出された、縁の下の力持ち的な存在。こっちの方がパクパクと食べられてしまうので、危険度が高いかもしれません。

そしてお持ち帰りの際は、外観とお揃いのこんなにかわいい箱に詰めてもらえます。まるで、本物のジュエリーを買ったような高揚感! 
 
ロンドンの一等地で味わえる、パリにも負けない高レベルなおいしさのエクレア。ぜひお試しあれ。

  • Maitre Choux
    15 Harrington Road London SW7 3ES
    tel. +44 020-3583-4561
    営業時間/8:00~20:00 土・日曜10:00~20:00
    http://www.maitrechoux.com/
     
    ※1ポンド=¥104(2016年10月25日現在) 

  • 五月ギャンブル●Satski Gamble。NYのマグノリア・ベーカリーに6年間ケーキ・デコレーターとして勤務、「Sex And The City」のキャリーとミランダの食べたカップケーキを作成した。現在はロンドンと日本を行き来しながら全国でカップケーキ・レッスンを開催中。一般社団法人日本カップケーキ協会代表理事。著書に「ニューヨーク仕込みのカップケーキとデコレーション」。
    http://satskigamble.com/

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