南アルプスの麓で国産ワインを味わう、涼やかな夏旅へ
国内のみならず、世界中で人気が高まっている日本産ワイン。なかでも長野県小布施市から山梨県甲府市にかかる一帯はいくつものワイナリーが立ち並ぶことから“ワインロード”と呼ばれる、ワイン好きならぜひとも訪れたい大注目のエリアだ。そんな山梨・長野の県境に位置する日本屈指のワインリゾート「星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳」で、土地の魅力をめいっぱい享受できる1日1組限定の特別プラン「アグリオーベルジュステイ」を体験。ワイン好きのためのスイートルームに宿泊し、提携ワイナリーを訪れたり、地産の新鮮野菜を使った料理とワインのペアリングを楽しんだり、ここまで国産ワインを楽しめるプランはなかなかない! と自信を持って言えるほど、とことんワイン漬けになれる旅をレポート。
ワインロードを旅するようにテイスティングして、お気に入りの1本を見つけよう
ディナーまではまだ少し早いので、館内にある常時24種類もの山梨・長野県産ワインをテイスティングできるワインショップ「YATSUGATAKE Wine house」へ。グラス1杯(約25ml~)¥150~という手ごろな価格なので、各エリアやワイナリーを旅するように味わいの違いを試しながらお気に入りの一本を探すのもグッド。同じぶどう品種でも、産地や年によって味が変わってくるから面白い。軽いおつまみのほか、ワインがもっと楽しくなる書籍やワインまわりのグッズも充実しているので、ちょっとしたバー代わりに使うのも、おみやげを購入するにもおすすめのスポットだ。
“おいしい”の感覚が研ぎ澄まされる、地産食材とワインのマリアージュディナー
ぐぅ~とお腹が鳴りはじめたところで館内のリストランテ「OTTO SETTE(オットセッテ)」へディナーに。野菜のみを使用したデギュスタシオンをワインと合わせた、12品×ワイン10種からなるスペシャルメニュー「Vino e Verdura(ヴィノ・エ・ヴェルドゥーラ)」(¥24,000 税・サービス料込 ※ワインスイートルームの宿泊には含まれる)は、地産食材を通して八ヶ岳の風土を体感できるメニュー。プラン2日目に収穫体験で訪れる有機JAS認定農園「こまち農園」をはじめ、店名の“SETTE”(イタリア語で数字の7の意味)にも由来する7人の達人生産者が育てた新鮮な素材と地産ワインとのマリアージュに期待大!
シェフ自らが生産者を訪れ、こだわり抜いて選んだ旬の食材を使った一皿は、生命力にあふれていて素材の力強い味わいを感じさせる品ばかり。滋味深いまろやかな野菜スープには、熟成させたキャメルのような香ばしさがアクセントのスパークリングを。根菜はあたたかく、葉野菜は冷たくなど、扱う素材それぞれにとっての適温で提供することにこだわった盛り合わせにはピノ・グリをあえて常温で合わせていて、組み合わせがとてもユニーク。自然と素材の持ち味に注意を傾けるようになり、味わう感覚が研ぎ澄まされていくような気分になる。12品に10種類のワインと一見ボリューミーに思えるコースだが、ひとつひとつが少量なのと、個性が全く異なったラインナップに夢中になるうちに完食。部屋に戻るとチーズの盛り合わせとワイン1本が届けられていて、部屋に帰ってもワインと共にゆっくりとした夜を過ごせる。
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星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳
住所/山梨県北杜市小淵沢町129-1
宿泊料金/メゾネットスイートルーム2名利用1泊あたり¥27,700~/名(食事別 税・サービス料込)
※「アグリオーベルジュステイ」は開催日が限られているので要確認を
http://risonare.com/