親友を亡くしたレディー・ガガを救ったのは、料理だった
ソーニャ・ダーハムの名前を知らない人でも、大ヒット曲「バッド・ロマンス」「ボーン・ディス・ウェイ」をはじめとするレディー・ガガの曲を聞いたことがあれば、ソーニャの片鱗を間接的に知っていることになる。信頼できるアシスタントであり、親友でもあったソーニャを失い悲しみに暮れているとき、料理が助けになったことをガガは告白する。
レディー・ガガのアシスタントを8年間務めたソーニャ・ダーハム。彼女はガガの親友でもあった。2人はツアーのプランニングやアルバムのリリースなどを一緒に手掛け、今年2月に行われたスーパーボウルのハーフタイムショーも共に作り上げてきた。
ガガとソーニャに最大の困難が訪れたのは2015年。ソーニャの乳ガンが再発したのである。ガンは肺にも転移していた。すぐに治療をはじめたソーニャが引き続き仕事を続けたいと言ったとき、ガガは彼女に治療に専念するように勧めたとソーニャはブログで明かしている。ガンがソーニャの体を徐々に蝕んでいく中、2人はお互いを支え合っていた。ガガの楽曲「グリージョ・ガールズ」はソーニャと彼女の友だちに、心を強く持とう、と捧げられたものである。また、コーチェラフェスティバルでガガはソーニャのためにアコースティックバージョンの「エッジ・オブ・グローリー」を演奏した。
「私の友達のソーニャはとても重病なの。私は彼女を愛している。もしあなたたちが構わなければ、この曲を彼女のために歌いたい」と観客に語ったガガ。「あなたが私たちと一緒にここにいてくれればいいのに……」と、ソーニャにもメッセージを送った。
original text : Candace Braun Davison translation : Yoko Nagasaka