特集 2014/3/12(水)
今いちばんhotなレストランは?

アジアのベストレストラン50、決定!

去る2月23・24日に開催された、第2回アジアのベストレストラン50(Asia's 50 Best Restaurants 2014)。全アジアのトップレストラン50位にランクインしたレストランのシェフが、一堂に会する華やかでエキサイティングなイベントの様子を、シンガポールよりリポートする。

いよいよ授賞式の時が来た。会場は、シンガポールから海を渡ったセントーサ島にあるリゾートホテル、カペラ・シンガポールだ。やはりコロニアル様式の建築ながら、華やかでモダンな内装とのコントラストが印象的。
もうすぐ夕刻6時半。授賞式前のカクテルパーティーに参加するため、招待を受けたシェフやメディア関係者が続々とタクシーで到着する。

しゃれたカクテルやアミューズ(前菜)をつまみながら、ひとしきりの歓談後、8時に会場大ホールの扉がオープン。アジアはもちろん世界中から集まった600名以上の参加者で会場は満席、立ち見の人もいる。招待されたシェフたちは前方中央の招待席に座り、名前を読み上げられるのを待つ。緊張感あふれるなか50位から発表が始まり、レストランの名前が読み上げられると、大きな拍手とともにシェフは壇上へ。

女性の活躍も目立った今回の授賞式。昨年に引き続き、「アジアの最優秀パティシエ賞」を受賞したのはシンガポールのジャニス・ウォン氏(左)。守りに入らず、クリエイティブなスイーツを発信し続ける姿勢が認められての受賞だ。右は台湾のランシュー・チェン氏。オーナーシェフを務める台中のLe Moutが全体ランキング24位、「サンペレグリノ 台湾のベストレストラン」としてランクインしたことに加え、自身が「アジア最優秀女性シェフ賞」受賞と、三重の喜びとなった。

2014年の栄えあるアジアベストレストランに輝いたのは、タイ・バンコクのNahm(ナーム)。オーストラリア人、デイヴィッド・トンプソンシェフが率いるタイ料理レストランだ。数百年前の古典タイ料理の文献を紐解き、伝統と革新をテーマに古く新しいタイ料理を目指すトンプソン氏。Nahmの名が読み上げられた瞬間、会場全体から大きな歓声とスタンディングオベーションが贈られた。
日本のレストランは、50位までに10店、また日本人がシェフやオーナーを務めるアジアのレストランは4店がランクイン。
 
1位 Nahm(バンコク)
2位 Narisawa(東京)
3位 Gaggan(バンコク)
4位 Amber (香港)
5位 日本料理 龍吟(東京)
6位 Restaurant Andre(シンガポール)
7位 Waku Ghin(シンガポール)
8位 Ultraviolet by Paul Pairet(上海)
9位 Lung King Heen(香港)
10位 8 1/2 Otto e Mezzo Bombana(香港)
 
※その他詳細については「Asia's 50 Best Restaurants 2014」のサイトでご覧ください。
http://www.theworlds50best.com

緊張感がゆるみ、お互いをねぎらいながら笑顔で記念撮影にのぞむシェフたち(招待シェフの印である赤いシルクスカーフを首にかけて)。
アジア初開催だった昨年度に比べ、ぐんと規模が大きくなり、参加者も大幅に増えた今年のアジアのベストレストラン50。実際に会場に身を置いてみて、力強い成長を続けるアジアのダイニングシーンが今、世界中から大きな注目を集めているのを実感した。各都市のトップシェフたちが切磋琢磨を続けるなか、来年はいったいどんなランキングになるのか、今から一年後が楽しみだ。
日本のレストランの、今後のさらなる健闘を祈って。

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photos : Tomoko Osada  text : Hiroko Sasaki  cooperation : Singapore Tourism Board

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