【7月4日-5日】エディターの週末なにする?
今週末、エル・オンライン エディターの注目イベントは? 7月第1週のOFFプランをピックアップ。
世界報道写真展で言論の自由を再認識
久々に高校の同級生と再会したら卒業写真のあの笑顔の人が哀しい目をしていたことに若干の胸騒ぎを感じた先週、世界中の報道写真から大賞を選ぶ「世界報道写真コンテスト」のお知らせが。
前職で報道局出身の人たちとテレビ制作の仕事をしていたこともあって、毎年受賞作品を見るのを楽しみにしているのですが、今年もまたその季節が。
毎年1~2月にかけて開催される「世界報道写真コンテスト」は、様々な国籍からなる十数名の審査員団がこれまた世界中からくる数万の応募作品のなかから厳選し、授賞するというもの。
今年は131の国と地域から5,692人のプロカメラマンから応募があったようで、総数はなんと97,912 点。
今年の大賞は、デンマークのマッズ・ニッセン氏がロシアで同性愛の男性2人の姿を撮影した作品(写真)。何かが何かのルールによって「けしからん」となるとき、その(暗黙の)ルールは必ず対象外の“マイノリティ”を生み、それが迫害になるということは当然の事実として、その事象についてのパースペクティヴを一枚の写真を通して伝えたこの写真家の才能には一定の尊敬の念を感じます。
その受賞作が展示されるという「世界報道写真展」は 1955 年にオランダのアムステルダムで、世界報道写真財団が発足したことにより、翌年から始まったドキュメンタリー&報道写真の展覧会。
ファッションの仕事と報道は、まったく異なるようで“自由”というキーワードで実は繋がっていると思っているので、特に今年の大賞作品は生で見ねば! と駆けつけさせていただく予定。
チープな卒業写真を通して受けてしまった小さなショックを払しょくすべく、副都心線に乗って池袋で写真の素晴らしさを感じに行ってまいります。(エディターKeiichi)
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世界報道写真展 2015
開催日時/開催中~2015年8月9日(日) 10:00~17:00、金・土 10:00~20:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日/7月6日(月)、7月27日(月)
開催場所/東京芸術劇場 ギャラリー1 東京都豊島区西池袋1-8-1 tel.03-5391-2111
料金/一般¥800、学生¥600、中高生・65歳以上¥400
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
http://www.asahi.com/event/wpph/
問い合わせ先/東京芸術劇場 tel. 03-5391-2111