エディターズPICK 2013/6/5(水)

世界が注目するタイ・デザイナーに直撃!

アジアの最熱ファッション都市として、世界からの注目を集めているバンコクで活躍するファッションデザイナー3人を現地取材。欧米でファッションを学んだ彼らが作る最新トレンドは、すでに世界のセレブやファッショニスタもとりこに! 若くして成功したデザイナーたちの生い立ちやキャリア、インスピレーション源に迫る!!

「ムー ピアソンバットクール」最新コレクションより、左は“バロック”、右は“バブリー”

ルック左:“バロック”クリアサングラス¥46,200
ルック右:“バブル”サングラス各¥39,900/共にムー ピアソンバットクール(H3Oファッションビュロー) tel. 03-6438-9710

レディ・ガガお気に入りのサングラス「ムー ピアソンバットクール」
フレームの上にポーセリンのオブジェを載せたデザインで注目を集めるアイウェアブランド「MOO PIYASOMBATKUL」(ムー ピアソンバットクール)。セント・マーチンスの卒業制作で生まれたというアイウェアは、イギリスでの生活からヒントを得たものだったそう。
「18歳でロンドンに留学したけれど、実は最初はセントマーチンスに行く気はなかったの。まずロンドン大学でアートを学びに一年間通って、建築や3D、空間、ファッションデザインの勉強をしていた。さらにファイナンスや法律も勉強しなきゃいけなかった。でも、もっと3Dのことがしたかったから、次第にファッションに気持ちが傾いていて。その時チューターがセント・マーチンスのジュエリーデザイン課への転入を勧めてくれたのよ。メタルとかそういう材料が好きだったから、セントマーチンスへ入学したの」
12歳のころに友人がロンドン郊外の寄宿学校に入学し、それ以来イギリスへ行き、文化に親しむ習慣ができたのが彼女のバックグラウンドに。
「お茶を飲むことが好きで、特にアフタヌーンティーは欠かせないわ。ロンドンで暮らしていると、お茶を飲むのが日常になるのね。留学していた時はクラスメートがアフタヌーンティーに誘ってくれて、私たちはいつもそこでスケッチをしてた。お気に入りのお茶があったから、いつもデザートにティーを頼んでた。アイウェアにポーセリンという素材を使ったのは、ティーポットでよく使われていたから。ティールームに通っていたから出てきた発想よね。ある日使っていたサングラスが壊れた時、つなぎあわせるために使ったのがポーセリンだったの。バロック調に見えるのも新鮮でお気に入りだった! それぞれのパターンに違う名前があって、意味があるのよ。欲望や怒りを表現したものもあるわ」

定番アイテムはシャツ。そして赤やピンク、パープルのリップスティックをONするのがムーのスタイル。この日は全身「カルヴェン」で登場

アクセサリーを身に着けることが大好きで、ワンシーズンで終わるものはデザインしたくないと語るムー。クラシックで時代に左右されないものデザインや、季節を問わず使えるものが好きゆえに、クリエーションも常に日常に基づいている。
「私の生活の延長線上にあるものがインスピレーション源。あとはインテリアデザインも好き。特にバロックとか、ロココの時代のヴィンテージのものね。その時代のものは全く違ったデザインを合わせているんだけど、でも常に新しく見えるのよ。だから私は何か違うものに違うものを加えるのが楽しいの。2つの全く違う要素を一緒にして、うまく融合するのがね。それが新しい概念になる」
現在はバンコクとロンドンを行き来しながら、クリエーションを行い、1年から1年半の間に新作を発表するというスタンスで、これまで3回のコレクションを展開。今後はロンドン・ファッションウィークでのプレゼンテーションも考えているという彼女、アイウェアだけにとどまりそうにない活動から目が離せない!

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text: Makiko Awata (P2)

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