永久保存版!いつもより1.5倍輝くジュエリーTIPS【マナー編】
指先から胸もとまで、装いをぐっと華やかにそして上品に飾ってくれるジュエリー。そんな自分を素敵に輝かせてくれるジュエリーを、さらに1.5倍増しに仕上げてくれる“知っておきたい”方法をレクチャーするこの企画。ジュエリーはいつもの自分をレベルアップさせてくれる効果がある一方で、シーンによっては暗黙のルールやマナーがあるアイテム。だからこそ、きちんとTPOをわきまえた着けこなし方を押さえておきたいもの。そこで、ここではビジネスシーンから冠婚葬祭からまで、これさえ知っておけば大丈夫というTIPSをジュエリージャーナリストの本間恵子さんにASK!
FUNERAL
知っておきたい!故人をおくる最低限のジュエリーマナー
「お葬式では、ジュエリーやアクセサリーなど飾り気のあるものは控えるのがベターとされていますが、“涙”を意味するといわれているパールは例外。ただし、あくまでも控えめにするという基本は忘れないで。サイズも7mm前後のあまり大振りではないもの、白いパールの場合は日本産のあこや真珠をつけるのがよいとされています。また、グレーや黒真珠もマナー的にはOK。1970年代に総理大臣の奥様たちの間で、お葬式のときにボリュームのある南洋黒真珠をつけるのが流行った時期があったそうで、そこから一般にも浸透したそうです。パールではない場合であれば、ジェットやオニキスなどの黒色のジュエリーであれば大丈夫。19世紀のイギリスで、ビクトリア女王が夫のアルバート公を亡くして喪に服した際につけていたのがジェット。そこから、喪に服すときにはジェットなどの喪服産業が広がり、オニキスも黒いモーニング(mourninng(悲しむ))・ジュエリーといって、お葬式のときにつけてもいいと言われています。
『お葬式のとき、結婚指輪はどうするか?』という質問をよくいただくんですけど、これは、身を飾るためにつけているものではなく結婚の証や約束を意味するものであって、ジュエリーというよりはもっと特別な記号的な意味合いだから、結婚指輪はつけてもいいとされています。ただし、地方の風習や慣例はさまざまにあるものですので、空気を読んでまわりに従う、というのがいちばんよい方法。私が夫の実家に法事で行ったときには、まわりの女性は全員パールネックレスも指輪も、全部つけてないということもありました。だれもつけてなかったら自分もさっとハズすなど、臨機応変に対応して」
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本間恵子/Keiko Homma
ジュエリー&ウォッチの専門ジャーナリスト。宝飾デザイナーとしてキャリアをスタートさせたのち、フリーランスのファッションエディターに転身。数々のモード誌、専門誌、新聞で宝飾品にまつわる記事の執筆に携わる。ジュエリーの最新事情から歴史的背景、ジャーナリズム論まで、幅広い知識と情報量は右に出る者なし! 日本だけでなく海外取材も行い、世界各地から発信するツイッターにもご注目。
Photo : AFLO