「バルマン × H&M」の若き天才デザイナー、オリヴィエ・ルスタンって誰?
2015年5月18日(月)に解禁された、「バルマン × H&M」のコラボプロジェクト。28歳という若さにしてパリのメゾン「バルマン」のデザイナーを務めるオリヴィエ・ルスタンとは、一体どんな人物? デザインに深く影響を及ぼす彼の生い立ちや、セレブとのホットな関係など、3つのトピックスでご紹介。
わずか25歳で老舗メゾン「バルマン」のトップへ
オリヴィエ・ルスタンは、1986年4月3日フランス生まれの28歳。孤児院暮らしから一転、南仏のボルドーに住む両親の養子となり、服飾学校のエスモード入学と共に18歳でパリへ。2003年の卒業後はイタリアブランド「ロベルト カヴァリ」のデザインチームで5年の経験を積み、みるみるうちに頭角を現す。
2009年に「バルマン」に入社すると、当時メゾンの総指揮を務めていたデザイナー、クリストフ・ドゥカルナンのもと、レディスのレディ・トゥ・ウェア(RTW)のデザインチームでキャリアを築く。彼に大きな転機が訪れたのはその2年後、わずか25歳のとき。オリヴィエはレディス、メンズ共にRTW部門のデザイナーに就任し、同部門の総指揮を執るようになる。
前任のデザイナー、クリストフ・ドゥカルナンが再生させた、エッジィでタフなメゾンのイメージ――例えばパワーショルダーのナポレオン・ジャケットや、ボディコンシャスなエンブロイダリーのミニドレスなど――を受け継ぎ、セレブや“it”モデルとの密な交友関係で、さらに大きなムーブメントへと進化させたオリヴィエ。就任当時の想いやプレッシャーについて、ファッションサイト「buro247」でこう話している。
「このポジションを打診されても、信じられなかった。たとえばトム・フォードのような、大物デザイナーが就任すると思っていたんだ。でも会社は僕と、僕のビジョンを信じた。若すぎるデザイナーに仕事を頼むことはリスクを伴うことだけれど、僕にオファーをくれたんだ。プレッシャーは恐怖にもなるけれど、いつだって一生懸命働き、そうして採用された。だから、自分が何者であるのかを証明する努力をし続けることで、自分の道が拓けることを僕は知っているんだよ」