「シャネル」の“ガラスの靴”が今、愛されるワケ
2015/09/25(金)
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(c)Brigitte Moral

数十年ずっと履ける魔法の靴

「シャネル」のバイカラーシューズは今から60年近く前、1957年に発表された。ガブリエル・シャネル自身が愛用していた、男性もののオックスフォードやダービーシューズなどのスポーツやカジュアル向けシューズ(写真)をもとに考案したといわれている。
 
女性の靴はドレスの色に合わせてワントーンが当たり前で、着替えるごとに靴を替える時代。ところがこのシューズはいくつも何回も履きかえるという非合理性を根底からひっくりかえしてしまった。「ベージュとブラックは、朝出かけるときから、ランチタイム、カクテルパーティーに出席するまで一日どの場面にもマッチするのです」と1957年に語ったガブリエル シャネル。言葉通り、履き替える手間から女性を解放したこのデザインに、当時最先端の女性たちは夢中になり、“新しい(時代の)シンデレラのガラスの靴”とも称され、あっという間に広まってしまった。

(c)Rue des Archives RDA2

たちまち世界中に知れ渡り、ファンになった女優達は数知れず。カトリーヌ・ドヌーヴ、ロミー・シュナイダー(写真)、ブリジット・バルドー、デルフィーヌ・セイリグ、ジェーン・フォンダ、ジャンヌ モローなどなど。
 
この発明をカール・ラガーフェルドも継承し、スリングバックシューズから形を変え、いつの時代もずっとバイカラーシューズを提案し続けてきた。その結果、“いつの時代にもあった靴”としてどの時代の人のスタイルにも存在する、古びないけれどいつだって新しいアイテムに。逆に言えば、一足持っていれば数十年履き続けられるとも言えそう。ヴァネッサ&リリー・ローズ親子のように二代、三代と愛用者が多いのはこのため。 

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