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大草直子さん/スタイリスト、『ミモレ』編集長
時計には祖父の思い出や自分の理想像を重ねて
理論派スタイリストとして活躍中の大草直子さん。節目ウォッチのひとつは、感性が合ったというお祖父様の形見の「ジャガー・ルクルト」(左)のもの。
「学校の先生をしていた祖父が、おそらく1970年代に購入したものです。祖父は毎日のように着けていて、世界一周旅行を楽しんだときも持参したようです。祖父が亡くなってから譲り受け、着けると彼が守ってくれているような、温かい気持ちになりますね。私はビジネスの会食などで、身につけることが多いです。特に時計通の男性の方からよく褒めていただき、『中の部品まですごい!』と大興奮する方もいます(笑)」
一方、30代半ばで自分で買った「IWC」(右)の時計は、その頃の理想の女性像を託せるものだったそう。
「厚みがあってメンズライクなデザインが気に入りました。30代はシャツやデニムに、40代を過ぎたらもう少し柔らかでフェミニンな服に合わせたりしましたが、どちらのバランスも取ってくれる応用性もお気に入り!」
大草さんにとって時計とは?
「携帯電話などで時間の確認は代用できますが、私にとっては欠かせないものですね。ないと気持ちがシャキッとしません。それに、細かいかもしれませんが、少し視線を落として手もとを見つめるしぐさを含めて、時計ってエレガントなアイテムだと思うんですよ。あと、私が祖父の時計を使っているように、時計は“継いでいくもの”だとも思います」
photo:YASUYUKI NOJI text:KYOKO TAKAHASHI